作品情報 2015年イギリス、フランス、アメリカ映画 監督:ジル・パケ=ブランネール 出演:シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ 上映時間:113分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞136本目
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【ストーリー】
子供の頃、一緒に暮らしていた母と姉2人を惨殺され、ただ一人生き残ったリビー(シャーリーズ・セロン)。8歳だったリビー(スターリング・ジェリンズ)の証言で兄のベン(タイ・シェリダン)が逮捕された。
28年後、孤独で貧しい生活を送っていたリビーの前に、ライル(ニコラス・ホルト)という男が現れた。彼は地元の未解決事件を調査する「殺人クラブ」の一員で、クラブでは、ベンが無罪だという意見が出ているという。報酬目当てにライルに協力して、過去の事件を調べ始めたリビーは刑務所にいるベン(コリー・ストール)に面会し、犯人かどうか改めて聞いた。するとベンは「自分は犯人でない」と訴えた。果たして真相は…
【感想】
8歳の自分がした証言の何が本当で何が虚偽の記憶か。犯罪被害者として手記を出したり、多額の寄付が集まるというのはアメリカらしいなと思いましたが、それでニートのような生活を続けるリビー。それが、犯罪解決マニアたちの団体に招かれるという導入部はゾクゾクしました。しかし、その後はありきたり。
現在と過去を入れ子方式でやるのですが、過去の部分は視点が定まらないというのか、リビーが主役だったら、彼女目線で描けば良いのにと思うこともしかり。ティーンの悪魔信仰とか、田舎の警察のずさんさとか、「デビルズ・ノット」でも描かれていましたので、新鮮味がなかったかもしれません。
真相も、警察の鑑識がしっかりしていたらわかったはずですが、それはともかく、抑制したタッチで描いているわりには、話が消化不良になった感じはいなめません。全体的な暗い雰囲気は嫌いではないのですが。
シャリーズ・セロンは、実際に幼い頃、目の前で母が父を撃ち殺すという凄惨な体験をしているので、役作りは問題なかったのかな。いくつになっても美人です。若い頃のベンの恋人役のクロエ・グレース・モレッツは、最近、いろんな役に手を出していますね。ニコラス・ホルトはまたもや目立たない役。マッドマックスばりの活躍を期待したけどちょっと残念でした。
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