2016年08月01日

実際に泣いた映画ベスト10

 夏休みで家でDVDを借りて観る人も多いのでは。今まで観てきた映画のなかで自分なりに選んだベスト10をこれから、適宜挙げていきたいと思います。まず第一回は、映画をみて実際にないた映画ベスト10です。

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【番外】劇場版 魔法少女 まどかマギカ(2012年 日本 アニメ)
 過酷な運命と闘う魔法少女たちを描いた人気深夜アニメの劇場版で、基本的にテレビ版の再編集したものを前後編にしています。純粋な映画作品ともいいがたいので番外にしたのですが、テレビ版でも10話と最終話はボロボロ泣いて思い入れがたっぷりあったので、劇場版では、最初の主題歌が流れるところで、早くも泣きそうに。終盤からクライマックスにかけては涙腺への怒濤の波状攻撃ですね。このあと作られた反逆の物語は、むしろ涙がひいてしまいました。

 

【第10位】くちびるに歌を (2014年 日本)
 離島の中学の合唱部を心に傷を負ったピアニスト・ユリ(新垣結衣)が夏の間だけ指導します。それぞれ重荷を背負った合唱部員たちの成長とともに、ユリ自身も傷を癒し、前へ向いて歩き出していきます。アンジェラ・アキの名曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の調べは、美しい風景とともに心をいやしてくれ、感動の涙を流すことができました。昨年のマイベスト1の作品でもあります。



【第9位】タイヨウのうた (2006年 日本)
 太陽の光を浴びると死んでしまう病気にかかった少女薫(YUI)。ギター好きの彼女が出会った、純朴な高校生(塚本高史)との淡い恋や、音楽への思い、そして闘病生活を、さわやかなタッチで描いた佳作。難病ものだとウエットな作品が多いのですが、映画初出演のYUIの、たどたどしい演技が逆に功を奏して、鑑賞後にさわやかな涙を流せました。難病ものでは唯一のランクイン。両親役の岸谷五朗と麻木久仁子もベストアクトだと思ってます。YUIの主題歌も素晴らしい。


【第8位】ユナイテッド93 (2006年 アメリカ)
 9.11テロのとき、ハイジャックされて乗客乗員全員が死亡したユナイテッド航空93便の様子を、ドキュメントタッチで再現しています。こうした作風の特異なポール・グリーングラス監督だけに、淡々と映像が流れ、結果がどうなるるかわかっているのに、緊張感はすさまじい。自分では対応などとてもできない大惨事に巻き込まれたときに、人間はどのようにあるべきなのか、考えさせられます。エンディングロールでは涙がほほを伝わりました。DVDの特典だった、実際の遺族に俳優陣が会いにいくドキュメンタリーも良かったです。


【第7位】秒速5センチメートル(2007年 日本 アニメ)

 新作も控えている新海誠監督を一躍トップクリエイターに押し上げた作品。小学生の幼い恋を、主人公の成長や遠距離がどんなふうにうつろわせていくかを、ノスタルジックに描きました。緻密な背景といかにもアニメ風のキャラが妙にマッチしていますし、青春の切ない思いを想起させますが、泣けるのは単純に主題歌である山崎まさよしの「One more time, One more night」の破壊力のおかげですね。PVにもなっていますが、音楽の力がいかに偉大かがわかります。実際、このベスト10も音楽が影響しているものも多いですしね。



【第6位】角砂糖(2006年 韓国)
 韓国映画は泣かせるのが本当にうまい。ラストにうるっとくる作品は何本もあります。さらに、本作は動物と素朴な少女という、これまたオジサン世代にとってはたまらない素材を扱っており、ストーリーは想像がつくし、脚本は荒っぽいのですが、愛しくてたまらない作品です。牧場の一人娘シウン(イム・スジョン)は、家が破産寸前になり、家族同然に育てられた愛馬と離ればなれになります。やがて韓国初の女性騎手となったシウンは、愛馬と運命的な再会を果たすのですが…。僕自身競馬はあまり知らなのだけど、さすがにこれはやりすぎと思える場面もしばしば。それでも、ラストでは泣いてしまうんですよね。


【第5位】トガニ 幼き瞳の告発(2011年 韓国)
 韓国映画は社会派の題材もガンガン使っていき、世の中で実際にある理不尽というのを観客に味あわせるのもうまい。養護学校で実際にあった性的虐待事件を映画化し、おぞましい虐待と地元の有力者を隠ぺいするための学校、役所さらには警察や裁判所まで腐っている社会と、そのなかで懸命に生きる子供たち。あまりにも衝撃的なラストに、怒りと困惑がマックスになり、涙がぼろぼろこぼれました。韓国ではこの映画が社会問題となり、子供や障害者への虐待を厳罰化する法律ができたそうです。映画が社会を変えたという意味でも一見の価値がある作品でしょう。ただ、何度もみたら心がおかしくなりそうですが。



【第4位】虹の女神 (2006年 日本)
 僕の最も好きで、美しく思える映画で、非常に切ない片思いと、なくしてから気づく人間の哀しさを、ヒロイン・上野樹里の好演と、岩井俊二タッチのライティング、透明なBGM、そして映画へのあふれる愛で描きました。映画館でも3回観て、DVDは10回以上は繰り返しみています。そして、いつも中盤とラストで涙があふれてしまいます。大学生の智也(市原隼人)は、ふとしたきっかけから知り合った同級生のあおい(上野樹里)に誘われて映画研究会に入ります。恋多き智也にとって、あおいは何でも話せる親友でした。しかし、あおいにとっては… あおいの事故死から始まる構造も、ラストに無理に泣かせようとしないスマートさが感じられます。



【第3位】愛のむきだし (2008年 日本)

 日本映画界の鬼才、園子温監督が、上映時間4時間かけて、純愛と変態について語った超大作。天才女優・満島ひかりの才能が花開いた作品ともいえます。パンチラ、女装、盗撮などの変態度満点な前半、ボレロのBGMにのった爽快なアクションシーンで盛り上げた後、一気に新興宗教の洗脳という重いテーマにうつっていきます。変態ながら純愛を貫く、主人公ユウ(西島隆弘)とヨーコ(満島ひかり)の間の、ジェットコースター並みの運命に観客も翻弄されつづけ、それでもラストには温かい涙が流せるのだから、映画って本当に不思議なものです。



【第2位】ニューシネマ・パラダイス(1989年 イタリア)
 映画ファンならだれもが知っているであろう名作。現在、DVDなどはディレクターズカット版になっていますが、泣けるのはより短い劇場公開版でした。途中だれなくてすみますから。でも、映画に対する終始変わらぬ愛と、それが結実するラストのキスシーンの連続は、まさに映画史に残る名シーンといっていいでしょうし、映画ファンなら涙が出てくるのではないでしょうか。



【第1位】ハーモニー 心をつなぐ歌(2010年 韓国)
 今まで、実際に泣いた作品をとりあげてきましたが、そうはいっても、こちらもオジサンなので、せいぜい、涙があふれるぐらいです。でも、人生で唯一ハンカチがぐちゃぐちゃになるぐらい泣いて、観終わった後に頭痛がしたという体験したのはこの作品でした。韓国では刑務所で女囚が出産した場合、1歳半まで母親が育てられることになっています。そんな刑務所で、さまざまな苦労をしてきた女囚たちの物語。正直、歌と子供と別れで泣かせる作品で、ストーリーとかかなり突っ込みどころがあり、いわゆる名作ではありません。それでも、映画館で観たときの体験に恐れをなして、二度と見る気がしないほど。



 映画をみて泣くって気持ちがいいですよね。皆さんはどんな体験をされましたか?
posted by 映画好きパパ at 07:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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