作品情報 2014年アメリカ映画 監督:ノア・バームバック 出演:ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライヴァー 上映時間:97分 評価★★★(五段階) 観賞場所:日比谷スカラ座 2016年劇場鑑賞165本目
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村
【ストーリー】
ドキュメンタリー映画監督のジョシュ(ベン・スティラー)は、8年がかりの新作がうまくまとまらず苦しんでいる。妻のコーネリア(ナオミ・ワッツ)は映画プロデューサーで、子供のいない40代の二人はニューヨークの生活をエンジョイしていた。
大学の講義でジョシュの話を聞いた監督志望のジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・セイフランド)夫婦から、自分の熱狂的なファンだと聞いたジョシュは大喜び。家族ぐるみの付き合いがはじまる。20歳近く年下の夫婦との刺激あるライフスタイルに、ジョシュとコーネリアも刺激を受ける。ジェイミーの映画製作を手伝うことにしたジョシュだが…
【感想】
20歳近い年下の友人ってそんなに珍しいのかな、というのが素朴な疑問でした。僕自身会社の同僚や趣味の集まり、さらには娘の保育園つながり保護者同士など、20代の方と飲んだり、遊んだりすることはたまにあります。けれども、ライフスタイルがそんなに違うと思ったことはありません。
ニューヨークの文化人の生活だからなのか、ジェイミーたちが家具を手作りしたり、怪しげなクスリをのんでトリップする集会にでたりしているけど、こういうのって、むしろ1960年代のほうが活発だった気がして、なんで、それが世代間ギャップになるのかよくわかりませんでした。
ただ、同じ40代としては、自分が若いつもりだけど体がついていかないというジョシュの気持ちには、苦笑い。コーネリアも同世代の友人が育児の話で盛り上がって孤独を感じるというのもわかります。僕自身、若いというより、精神年齢が幼いと自分で思っているので、ジョシュやコーネリアの時々でる子供っぽさというのは、洋の東西を問わずあるのかもしれません。ここらへんをもっと突き詰めればよかったのに。
ただ、ジョシュもジェイミーも、コーネリアもドキュメンタリー映画の作り手ということで、映画をめぐる挿話がいくつかあるのだけど、正直、これも年代のギャップではなくて、ジョシュとジェイミーの考えの違いでしかないような気がして、テーマが何となくぼやけてしまった感じがしました。
ナオミ・ワッツのような40代の美人はいつでもウェルカムで、つくづく老けないなあとびっくり。アダム・ドライヴァーは「スターウォーズ」のカイロ・レンとはまったくちがって、文化系オタク男子だったので、最初は気づきませんでした。こういう配役のうまさはさすがだな。
【2016年に見た映画の最新記事】