2016年08月15日

戦争映画ベスト10

 8月になるとテレビなどで終戦特番が流れ、原爆の犠牲者を追悼します。本当は1年中考えるべきだと思うけど、この季節ならではということで、戦争映画の僕のベスト10を選んでみました。

ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

10位 アメリカン・スナイパー(2014年 アメリカ)
 クリント・イーストウッド監督が、イラク戦争の伝説の米軍スナイパーを主人公に描いた作品。好戦的か反戦的か賛否両論が起きたのも記憶に新しいところです。戦場でも子供も容赦なく犠牲になることや、過酷な毎日で精神をどんどん病んでいくところ、その一方で敵のスナイパーとの戦いは、エンタメチックに描いており、イーストウッド監督の手腕はさすがだと思えました。



9位 鬼が来た(2000年 中国)
 日中戦争末期、中国の村に届けられた袋のなかには捕らえられた日本兵が入っていた。ばれたら日本軍に殺されるし、かといって善良な村人たちには日本兵を殺すこともできない。そんな戦場の不合理をユーモアタップリに描いた作品。終盤の急展開や、日本兵役の香川照之の怪演もみもの。なもなき住民や兵隊が一番戦争の犠牲になるのだなあ、としみじみ考えさせられました。



8位 TOMORROW 明日(1988年 日本)
 長崎の原爆が落ちる前日、市内のごく普通の人々の、戦時下だが変わらない日常を淡々と追った名作。原爆や空襲ものは、いかに悲惨だったかを強く訴える作品が多い中、あえて、原爆投下の前日に的を絞って、それゆえに未来をしっている観客の想像力に任せた黒木和雄監督の狙いはよく伝わっていると思います。三女役の仙道敦子の初々しい演技も印象に残りました。



7位 ルアンダの涙(2005年 イギリス、ドイツ)
 ルアンダ虐殺を取り上げた作品は「ホテル・ルアンダ」という傑作もありますが、あえて地味なこの作品を。たった20年前に、今まで仲良く暮らしていた隣近所で殺し合う、まさに地獄のようなありさまは目を背けたくなります。国連をはじめ、先進国が口先だけで何の救いにならないというのも「ホテル・ルアンダ」同様で、日本もその一つだと思うと心が重くなります。スタッフや俳優に実際の虐殺の生き残りが出ているエンドクレジットも重たい。



6位 縞模様のパジャマの少年(2008年 イギリス、アメリカ)
 第二次大戦中のドイツを舞台に、収容所長の幼い息子と、ユダヤ人収容者の少年の友情を描きました。収容所長の息子にとって、なぜ、友達が鉄格子の向うにいて、縞模様のパジャマを着ているのか分からなかったのですが、純粋な子供に人種は関係ないということ、所長もその妻も善良な人物に描かれていることが、かえって戦争の狂気を感じさせられます。ラストは緊迫した場面が続きますが、その際、みているこちら側がどう思っているのか、それすら試された気がします。ドイツ語でなくて、英語なのはマイナスポイント。



5位 ヒトラー最期の12日間(2004年 ドイツ、イタリア)
 ネットでは一部を切り取って台詞を改変する動画がうけていますが、全体をみると、組織が崩壊するときに何が起きるか、丹念に追っています。登場人物が史実より美化されているという批判もありますけれど、終戦直前のこれだけ混乱した状況をときほぐすように描写するのはさすがのできばえ。国が滅びるというのはどういうことなのか、そして、それでも人々は生きなければならないということを感じさせます。



4位 フルメタル・ジャケット(1987年 アメリカ)
 鬼才・スタンリー・キューブリック監督は戦争の愚かさをテーマにした作品が何本かあります。ベトナム戦争をテーマにした本作は、訓練の際にいかに人が兵士となり、それは人間性を捨てることと同義であるという前半と、実際に戦場でどのようなことが起きたかの後半に分かれています。個人的には、やはり前半部分は映画史に残る傑作であり、ほほえみデブやハートマン軍曹という軍隊だからこそのキャラクターも長く記憶に残るでしょう。



3位 野火(2014年 日本)
 大岡昇平原作の小説を塚本晋也監督が見事に映画化。第二次大戦末期、敗走を続ける日本軍の一兵士がみた地獄のような狂気の世界を、低予算ながら、迫力のあるタッチで再現しました。タブーとされる行為もきちんと取り上げていますし、戦闘シーンは予算が少ない分、むしろ迫真に迫るものになっています。主役も演じた塚本もそうですが、リリー・フランキーの演技のすばらしさも目に焼き付いて離れません。映画は予算の大小でなく、作り手の熱意と技術であることを、つくづく感じさせられました。



2位 風が吹くとき(1986年 イギリス)
 戦争を扱ったアニメは「火垂るの墓」「はだしのゲン」など数多くありますが、スノーマンの作者によるほのぼのしたイラストで、劇中、死者は一人もでないのに、個人的なトラウマ度はこの作品がナンバーワンです。田舎に住む善良で穏やかに暮らしていた老夫婦が、核戦争が始まり、政府の指示に従って対応していくというストーリーですが、実際に戦争がはじまったら大部分の普通の人たちはこうするしかないのですよね。しかも、作中とられている避難方法はイギリス政府が実際に作成したマニュアルに基づくというのがなんとも怖い。実際に、戦争が起きたとき僕らはどうなるのでしょうか。



1位 プラトーン(1986年 アメリカ)
 戦争映画の金字塔。戦争映画の歴史はプラトーン後とプラトーン前で分かれるでしょう。一兵士としてベトナムにいったオリバー・ストーン監督の怒りと体験が映画のなかにぶちまかれています。戦場には英雄もいなければ、ドラマティックな出来事があるわけでもない。ただ、命をすりへらすだけの毎日。同時に名もない若者達の犠牲のうえになりたっているわけで、何度見ても、毎回発見がある名作です。





posted by 映画好きパパ at 07:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/441047971

この記事へのトラックバック