作品情報 2016年アメリカ映画(アニメ) 監督:クリス・ルノー、ヤーロウ・チェイニー 声の出演(日本語版):設楽統、日村勇紀、永作博美 上映時間:87分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2016年劇場鑑賞187本目
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【ストーリー】
ニューヨークのマンハッタン、犬のマックス(声・設楽統)は飼い主のケイティが大好き。マンションの他のペットたちは飼い主が留守中に大騒ぎしているのに、マックスはケイティが仕事にいっている間もドアの前に座ってじっと彼女の帰りを待っていた。しかし、あるとき、ケイティが保健所から大型犬のデューク(日村勇紀)を連れて帰った。大好きなケイティの関心を奪われた上、生意気なデュークの態度にマックスの怒りはピークに達する。
アルバイトにみんなと散歩に連れて行ってもらったとき、マックスはデュークを罠に掛け、追い出すことに成功。だが、自分も一緒に忘れられてしまう。野良猫たちに襲われたり、保健所の職員に捕まりそうになったり、ピンチが続く中、自分をすてた人間にうらみをもつウサギのスノーボール(中尾隆聖)に一緒に人間に復讐しようといわれる。一方、マックスの隣で飼われて、彼に片思いをしていたメス犬のギジェット(沢城みゆき)は、マックスを仲間のペットたちとマックスを探しにでかける。
【感想】
基本的なストーリーがどこかでみた感じで、例えば保健所の職員が悪役になっているのは定番でしょうし、下水道に捨てられたペットたちがいるというのは邦画の「ラブ&ピース」で見たし、となると、冒頭のペットが飼い主の留守中に伸び伸びと遊んでいるというアイデアや、ペットたちが自動車を運転するなど所々のアイデアは面白かったけど、肝腎のストーリーにワクワク感がありませんでした。
ストーリーがオーソドックスな分、アメリカでも日本でもヒットしているのでしょうけど、あまりにも予想とおりで1年もたてば忘れてしまう感じでしょうか。動物の物語にしながら、差別に鋭く切り込んでいた「ズートピア」と同じ年の制作というのに、ちょっと驚いてしまいます。飼い主はペットを責任もって飼わなければならないのは当然でしょうが、それも言われ尽くした話ですし。
アニメーションとしての完成度はさすがで、僕も昔、犬を飼っていたので、アルアルといった仕草がうまく表現されていました。また、ツンデレ的なギジェットも魅力的。ただ、マックスとデュークの主役コンビが、今一つ、突き抜けた感がありませんでした。「トイストーリー」なんかも似たようなプロットでしたが、キャラの魅力が「トイストーリー」に比べるとかなり落ちます。
日本語版はバナナマンの2人は最初はなんとなく違和感がありましたけど、脇役にベテラン・芸達者な声優をずらりと並べたこともあり、物語が進むにつれ、すんなりとけこめました。文句はいいましたけど、王道ストーリーなので、悪くはない作品だといえます。
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