2016年09月24日

オーバー・フェンス

 函館を舞台に、日の当たらない人々の何気ない生活を描き続けた作家、故・佐藤泰志が原作、やはり地方の鬱積した人を描くのが得意な山下敦弘監督にクセモノぞろいの出演者ということで期待しましたが、僕の中では狙いすぎて空振りという印象。途中、気持ちよく寝てしまいました。

 作品情報 2016年日本映画 監督:山下敦弘 出演:オダギリジョー、蒼井優、松田翔太 上映時間:112分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞208本目



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 【ストーリー】
 離婚して会社もやめ、故郷の函館に帰った白岩(オダギリジョー)は、失業保険の関係もあり、地元の職業訓練校に通い始めた。そこには、口の良い元営業マン代島(松田翔太)、陰のある元タクシー運転手の原(北村有起哉)、高齢で生徒達のご意見番的な勝間田(鈴木常吉)など、ユニークな訓練生がそろっていた。

 アパートと訓練校の間を往復する毎日だった白岩は、代島につれていかれたキャバクラのホステス聡(蒼井優)に見覚えがあった。道でダチョウの求愛を真似していた不思議な女だったのだ。代島に彼女を紹介された白岩は、次第に心惹かれていくのだが…

 【感想】
 クセモノの役者がそろっていると、いかにもわざとらしく感じてしまうところがあって、聡が鳥の物まねをするように非常に変わった女性なんだけど、いかにも蒼井がうまく演じていますみたいなふうに鼻についてしまいました。白岩との中もよくわからず、離婚で女性にこりているのに、メンヘルチックな聡に惹かれていくのも微妙かも。

 また、函館市などが協力していますが、訓練校の描き方がちょっと陰湿で、軽いいじめなども起こっており、いいのかなあ、という気持ち。イケメンだけど鈍くさい満島真之介がいじめられているのも微妙な感じ。逆に鬱々感がそこだけで、あとはみんな飄々としているのも、こちらが期待したのとは違っていました。

 正直、タイトルとみんな作業服を着ていたことから、刑務所の物語かと最初は勘違いしていました。刑務所の中の不自由さなら、オーバー・フェンスにあこがれる意味もわかるのだけど、失業しているとはいえ、職業訓練校で楽しそうにしている生活をみていると、オーバー・フェンスにそれほど象徴的な意味も感じられなかったりします。

 それでも、オダギリ、蒼井、松田といったメンツの掛け合いや、「深夜食堂」主題歌を手がけているミュージシャン・鈴木常吉の独特のたたずまいなども楽しめ、いかにも今の邦画のこういう分野が好き、という人には合った作品かもしれません。
posted by 映画好きパパ at 09:19 | Comment(0) | TrackBack(4) | 2016年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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