作品情報 2016年イギリス映画 監督:ロン・ハワード 出演:ザ・ビートルズ(アーカイブ映像)、ウーピー・ゴールドバーグ、エルヴィス・コステロ 上映時間:140分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2016年劇場鑑賞215本目
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【感想】
ビートルズについては、それほど詳しくなかったので、若い頃の彼らの映像がとにかく初々しくてびっくりしました。初めてアメリカにコンサートにいったときは、記者に名前すら覚えてもらっていなかったり、今では考えられません。
それが、人気が爆発するに従ってトラブルもでてきて、日本公演の時は右翼が武道館を使わせるなと抗議活動をしたし、アメリカでは、ジョン・レノンの「キリストより有名」発言が問題となり、コンサート会場から警察の囚人護送用の装甲車で脱出したりと、大変。純粋な音楽から、社会現象になった代償でしょうか。
同時に、うぶな若者が、髭や家族などで大人になっていく様子はちょっとさみしい。ライブをやめてしまったというのも、当時のファンにとっては残念だったでしょうね。特に、コンサートで失神するファンが何百人もでるなんていうのは、今のアーティストとは別格という感じもしますし、黒人差別が激しかったころに人種差別にきっぱり反対するというのも、「ロックに政治はあわない」なんていっている今の日本とは天と地の差がでています。
ファンのコメントもよかったけど、差別が当然だった次代に少女だったウーピー・ゴールドバーグが、「ビートルズを聴いているときは白人も黒人も人種は関係ない」といっていたのがひどく印象的。東西冷戦、公民権運動など荒れる60年代にふさわしい、社会現象だったといえるでしょう。
映画館でみると、ニューヨークのシェイスタジアムでの30分ほどのライブ映像が見られます。スクリーンで迫力あるライブの様子だけでなく、当時の雰囲気も味わえて印象的です。ビートルズファンは必見でしょうし、僕みたいな洋楽に疎くても十分楽しめるドキュメンタリーでした。
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