作品情報 2016年アメリカ映画 監督:デヴィッド・F・サンドバーグ 出演:テリーサ・パーマー、ガブリエル・ベイトマン、マリア・ベロ 上映時間:96分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2016年劇場鑑賞218本目
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【ストーリー】
ある事情から家を飛び出して独り暮らしをしているレベッカ(テリーサ・パーマー)は、小学生の弟マーティン(ガブリエル・ベイトマン)の様子がおかしいと学校から連絡をうける。マーティンは義父のポール(ビリー・バーク)が急死し、母のソフィー(マリア・ベロ)と二人で暮らしていたが、家の中に何かがいて、電気を消すと襲ってくるから眠れないと、話す。
レベッカにも幼い頃、同様の恐怖に見舞われた記憶があった。恋人のブレット(アレクサンダー・ディペルシア)とともに、マーティンのために久々に実家に戻るが、そこで信じられない出来事が次々と起こる。
【感想】
ホラー映画にしてはルールがきちっと決まっており、「何か」は暗闇の中だけ動き、電気がつくと消えてしまう。ただ、日中でも、暗い部屋とかでは動くことができ、昼間でも安心できなません。また、超能力か物理的な力か分かりませんが、停電を起こしたりもできます。ただ、いつも起こせるというわけでないので、一方的に「何か」が強いわけでありません。だから、どちらが勝つか最後までドキドキしながら見られます。
「何か」の正体について、襲われつつもレベッカたちは調べていきます。その課程で、一家をめぐる哀しい秘密がわかっていくというのもいい。アメリカ人らしい家族愛にまつわる話で、レベッカが幼い弟を守りつつ、「何か」と戦って家族のきずなをとりもどそうという構図がしっかりてきています。この辺もみていて、彼女を応援したくなります。頼りなさげなブレットが意外に頑張っているのもいい。
「何か」の造形も、オーソドックスだけど、ぐろすぎず、流行り物すぎないというのもいい。夜中、電気を消して我が家に「何か」がでてきたら、小便もらしそうだけど、主人公補正とはいえ、アメリカの女性は強いですね。ホラーのお約束をきっちり守る部分が多い一方で、ところどころで外してくると言うのも、波に乗っているジェームズ・ワンがプロデュースだけあり、うまいなあ。
テリーサ・パーマーは「きみがくれた物語 」「X-ミッション」と何を考えているか分からない、ビッチな印象が続いたけど、本作は当たり役ではないでしょうか。マリア・ベロがすっかりおばちゃんになったのはちょっと寂しいけど、テリーサは今後もホラークイーンとして頑張ってほしいですね。
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