作品情報 2016年アメリカ映画 監督:アダム・ウィンガード 出演:ジェームズ・アレン・マキューン、キャリー・ヘルナンデス、ブランドン・スコット 上映時間:90分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ新宿 2016年劇場鑑賞282本目
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【ストーリー】
1999年、魔女伝説の残るブラック・ヒルズの森で大学生3人が行方不明になり、残されたフィルムが世間を震撼させてから20年。行方不明になった女子学生の弟で大学生のジェームズ(ジェームズ・アレン・マキューン)は、outubeで姉らしき人物をみつける。
ジェームズは恋人のリサ(キャリー・ヘルナンデス)や幼馴染みのピーター(ブランドン・スコット)らともに、動画を投稿した青年レーン(ウェス・ロビンソン)を訪ねる。ブラック・ヒルズの近くに住むレーンは、森の中で動画が写ったテープをみつけたといい、一行はブラック・ヒルズの森の奥深くに入る。そこで、想像も付かない恐怖が襲ってきた。
【感想】
登場人物がカメラで撮影する映像をみせるPOVが大流行するきっかけになった「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」ですが、6万ドルという低予算でもあり、ホラーとしては心理的な怖さに焦点を絞っていました。しかし、本作は予算は500万ドルに増え(といってもアメリカ映画では低予算ですが)、さんざんやりつくされたPOVの王道ともいえる作品になっています。「REC」「ディセント」といった、この間の人気ホラーのオマージュともいうべきシーンも、ホラーファンとしてはうれしい。
この20年でドローン、GPS付き無線など装備もハイテク化し、森を捜索する人数も前回の3人が6人と倍増しました。しかし、呪われた森にはそうした装備も通用しません。前作と違って天気や時間までも操る能力があり、とても人間がかなう相手ではありません。
驚かせ方もJホラー的要素を取り入れたのか、音で見ているこちらをびくびくさせて、ドーンと出てくる手法の連続。しかも、相手はカメラの片隅に一瞬うつるだけという手法を使っているので、いつでるかとこちらも緊張がとけません。僕はこの手のホラーが好きなのですけど、ところどころ、体がビクッっと反応してしまいました。ストーリーもこなれていて、クライマックスでyoutube画像の秘密が明らかになるのですが、思わず腹おちしたほど。
ただ、前作のヒットは、映像は本物ではないかという宣伝とかメディアミックスが大きかったのだけど、本作は最初からフィクションだとわかっているので、不気味さは大きく減少。お化け屋敷的な楽しさが分かりやすい映画に。また、一瞬だけみえる相手がドラクエのモンスターに似てるなとか、リサの泣き顔がマイケル・ジャクソンみたいだとか、ところどころ素に帰ってしまう部分もあって、ちょっともったいなかったかも。でも、驚かせるホラーとしては満足です。
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