2017年02月05日

未来を花束にして

 予告編で非常に期待していたのだけど、主人公たちの行動に今一つ納得できなかったこともあり、残念。豪華キャストは見応えがあるのだけど、今の時代にこうした手法を訴えるというのはどうなのかな。

 作品情報 2015年イギリス映画 監督:セーラ・ガヴロン 出演:キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム・カーター、メリル・ストリープ 上映時間:106分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと横浜 2017年劇場鑑賞19本目



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 【ストーリー】
 1912年、ロンドン。夫のサニー(ベン・ウィショー)とともに、洗濯工場で働くモード(キャリー・マリガン)は、男性よりも低賃金で過酷な労働を強いられ、幼い息子の面倒もみなければならず、毎日がくたくただった。しかし、7歳でパートタイマー、12歳でフルタイムで工場で働く彼女にとって、それは当たり前の社会だった。

 当時、女性参政権を求める活動家のうちパンクハースト夫人(メリル・ストリープ)率いる「サフラジェット」と呼ばれる一団は、暴力をも辞さない過激な行動をしていた。工場の同僚のバイオレット(アンヌ=マリー・ダフ)に誘われ、活動家の薬剤師、イーデス(ヘレナ・ボナム・カーター)の話を聞いた彼女は、女性が自分たちの運命を変えるためにも、参政権が必要だと運動に加わるのだが…

 【感想】
 参政権も親権もなく、男性よりも低賃金・過酷な労働で若死にが珍しくなかったイギリスの貧困層の女性。女の子が生まれても、自分と同じ過酷な運命に見舞われることをしる母親達にとって、女性の権利拡張というのは、自分たちだけでなく、未来の子供たちを救うためにも重要なことだったのはいうまでもありません。

 ただ、主人公のモードの運動へののめり込みぶりが、短い上映時間の間では急すぎて、男性からすると夫のサニーともども困惑してしまいます。例えば、最愛の息子と会えなくなってまで、運動に入るのはなぜなのか。今の時代からみると、運動は正しいことだと分かってるのですが、もう少しモードの心情を描いてほしかったところはあります。

 また、エミリーの事件は当時、大きなニュースになりましたが、結局、女性参政権は第一次大戦と裏腹で、女性を銃後の支えにする代わりに参政権を与えたというのが、歴史です。その戦争に関する部分がぬけおちて、あたかもテロをすることによって、女性参政権がイギリスで始まったとするのは、ちょっと強引な気がしました。

 当時のファッション、美術などはイギリス映画らしくしっかり再現しているし、工場の過酷な状況、セクハラパワハラ当たり前の世界観は、今からみれば信じられないし、運動が穏健的なままだと進まないという当時のあせりもでています。それでも、自分の信じることのために暴力をアピールし、それだけで世界が変わったというのは(もちろん、影響はあったのですが)、個人的にはがっかりしました。
posted by 映画好きパパ at 07:08 | Comment(0) | TrackBack(5) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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