作品情報 2017年日本映画 監督:園子温 出演:綾野剛、浅野忠信、広瀬アリス 上映時間:133分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2017年劇場鑑賞23本目
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【ストーリー】
新宿・歌舞伎町のスカウト業界で起きた抗争で秀吉(山田孝之)が命を落としてから1年。スカウト会社バーサスの白鳥龍彦(綾野剛)は、すっかり町にも仕事にもなじんでいた。借金まみれで彼を頼りに来たマユミ(広瀬アリス)にも、親身にアドバイスする。
新宿を制覇したバーストの社長山城(豊原功補)は、横浜進出を画策、龍彦と幹部の関(深水元基)らを横浜に送り込む。横浜を仕切る滝(浅野忠信)は、関と深い因縁があった。滝は龍彦たちを徹底的に痛めつけ、逆に新宿にも手を出そうとする。かくして両者の全面抗争が始まった…。
【感想】
1作目のヒロインだったアゲハ(沢尻エリカ)の境遇などがたっぷりと描かれ、サブヒロインだった栄子(真野恵里菜)もインパクトを与えましたが、本作のマユミは描写も行動も薄っぺらい。3作目で彼女のことを描かれるかもしれませんが、それにしても、書き割りのよう。また、キャバ嬢のなかで、彼女が特別に光っているというのも外見だけみればよくわかりません。
また、売り物の激しいアクションシーンも、派手にはなっていますが、ザ・コンサルタントのようなリアルな冷酷さというのはありません。「破門」に比べても怖さというのは感じられず、格闘ゲームのようにしかみえませんでした。だいたい、抗争の理由のバーストによる横浜侵略も、なぜ池袋や渋谷でないのか不思議だし、主人公側の大義みたいなのがないため、なんか騒いでいるなぐらいしか思えませんでした。
このほか、いわくありげに登場した椎名桔平や要潤の使い方ももったいなかったし、笹野隆史はどうなってのでしょうかね。なんか登場人物をいっぱい出して、使いこなせなかった印象でした。
そんななか、渋かったのが関と滝の関係。浅野の人間味あふれる悪役ぶりと、これまで脇役が多かった深水がフィーチャーされても浅野とタメをはれるだけの演技をみせてくれたのはよかった。ただ、そこに龍彦が割り込むというのは、原作はどうかわかりませんが、映画的には疑問というのか、ちょっとありかという感じ。
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