2017年03月18日

アシュラ

 豪華スター共演の韓国ノワールで、悪くはないのですが、今一つ物足りない感じ。韓国ノワールは「新しき世界」とか傑作が多いので、見ているこちらの要求水準も高くなってしまうことがあるのかも。

 作品情報 2016年韓国映画 監督:キム・ソンス 出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン 上映時間:133分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2017年劇場鑑賞44本目 



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 【ストーリー】
 韓国の地方都市、アンナム市のパク・ソンベ市長(ファン・ジョンミン)は、自分の利権のためには人の命を奪っても平気な悪徳政治家だった。アンナム署の刑事ハン・ドキュン(チョン・ウソン)は妻の入院費を稼ぐため、遠縁のソンベの手下となり、裁判の証人を脅すなど、裏工作を行っていた。

 地検特捜部のキム検事(クァク・ドウォン)は市長の捜査を開始。ドキュンに、裏工作を見逃す代わり、自分のスパイとなり、市長の悪事の証拠を持ってこいと要求する。期限内にできなかった場合は、違法行為で逮捕すると脅されたドキュンに、さらなる災難がふりかかる。

 【感想】
 韓国のトップスター、ファン・ジョンミンとチョン・ウソンが悪役をするというので楽しみにしていました。己の利益のためには、自作自演でおおけがをしても平然としているソンベの冷酷さは、ファン・ジョンミンのカリスマ性がぴったり。一方、チョン・ウソンが、次第に罪の意識を麻痺しながら、やることなすことが悪い方に転がるドツボな主人公を演じるのも、興味深かった。

 また、カーチェイスでの工夫した撮り方や、終盤の壮絶なアクションシーンの連続は、さすが韓国映画という感じで、ハリウッドのアクション映画すらしのぐ血なまぐささ、痛さがあります。単に血なまぐさいだけでなく、思わず笑ってしまうようなシーンもあり、そのへんの緩急のつけどころがうまい。

 とはいえ、韓国のブラックノワールには、もっと激しいものがほしいのですよね。特に、クライマックスのドキュンの選択にもう一工夫がほしかったといえましょう。本当に、悪くはないのですけど、あと一歩という感じ。

 もっとひいたところからみると、中国とアメリカにはさまれて右往左往している韓国の状況がソンベを彷彿とさせます。また、徹底的に尽くしたのに、あっさりと上司に裏切られる脇役が多いというのも、大統領罷免をめぐる今の韓国社会の騒動をみていると、実は、映画って世相を反映しているといえるのかもしれません。 
posted by 映画好きパパ at 07:04 | Comment(0) | TrackBack(2) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「アシュラ」
Excerpt: 画面の向こうから血の匂いが漂ってくるような作品。劇場パンフレットの冒頭で、監督キム・ソンスはこう述べている。−−−−−−−−−−−−−−−−−−映画では一瞬でくたばる悪党たちが無数に存在する哀れだが同..
Weblog: ここなつ映画レビュー
Tracked: 2017-03-27 15:43

アシュラ ★★★
Excerpt: 「MUSA -武士-」「FLU 運命の36時間」のキム・ソンス監督が実力派豪華キャストの共演で贈るノワール・エンタテインメント。架空の暗黒都市を舞台に、腐敗市長と悪徳検事との板挟みで追い詰められる汚職..
Weblog: パピとママ映画のblog
Tracked: 2017-04-28 16:30