2017年03月30日

3月のライオン前編

 将棋棋士を主人公にした人気漫画が原作。キャラクターは魅力的で内容も充実していたけど、上下編にしてもちょっと駆け足気味のところが気になりました。

 作品情報 2017年日本映画 監督:大友啓史 出演:神木隆之介、有村架純、豊川悦司 上映時間:138分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2017年劇場鑑賞52本目 



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  【ストーリー】
 幼い頃家族を事故で亡くした桐山零(神木隆之介)は亡き父の友人で棋士の幸田(豊川悦司)に引き取られる。将棋しか自分の生きる道がないと悟った零は天才少年として注目されるが、棋士志望だった幸田の娘、香子(有村架純)は零に勝てないため、夢を断念。幸田一家は険悪となり、零は高校入学とともに下町のアパートを借りて、独り暮らしを始める。

 ある日、体調が悪くなって道ばたに倒れたところを近所に住む女性川本あかり(倉科カナ)に助けられ、祖父の相米二(前田吟)やあかりの妹で高校生のひなた(清原果耶)、保育園児のモモ(新津ちせ)とも仲良くなり、川本家と親しくなる。だが、初詣で偶然あった香子は、「また人の家の幸せを壊すのか」と激しくなじる。一方、順調に勝ち進んでいた将棋の世界でもA級棋士の島田(佐々木蔵之介)に惨敗し…

 【感想】
 才能があるがゆえに幸田家の親子関係を崩壊させ、それゆえに孤独の道を歩んでいた零が、川本家のおおらかな人間関係に包まれて、次第に暖かな心を取り戻すシークエンスは見ていてほのぼのします。倉科、清原、新津の美人3姉妹がしっかりしながらも暖かな雰囲気を醸し出しており、心地がよい。出番は少ないけど、高校の将棋部顧問役の高橋一生も含め、周囲に恵まれているのはうらやましい。

 その一方で、将棋の世界では同年代のライバル二階堂(染谷将太)、島田、香子の不倫相手で零を敵視する後藤(伊藤英明)、そして、棋界の頂点に君臨する宗谷(加瀬亮)など魅力的なキャラクターが次々と登場して、勝負の世界の厳しさや、頂点を争うトップ棋士ならではの魅力を感じさせます。

 原作や将棋のルールがあまり分からなくても、ストーリーの骨格がしっかりしているので、満足できます。しかし、エピソードが多すぎて、新人王をめぐる一連の展開やクリスマスに関する部分などは、ちょっとどっちつかずだったかも。

 天才少年の役を神木が演じるのは十八番だといえます。また、これまで薄幸のヒロイン役が多かった有村が、零に敵意をむき出し、時にはセクシーな姿をみせる役に挑戦しているのもみもの。香子の子役時代の原菜乃華の勝ち気な演技もよかった。後編が楽しみです。
posted by 映画好きパパ at 06:32 | Comment(0) | TrackBack(2) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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