作品情報 2016年アメリカ映画 アニメ 監督:ガース・ジェニングス 声の出演:内村光良、MISIA、長澤まさみ 上映時間:108分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2017年劇場鑑賞55本目
【ストーリー】
コアラのバスター・ムーン(声・内村光良)は幼い頃見た大スターで羊のナナ(大地真央)のステージが忘れられず、ムーン劇場を開くが、赤字続きで倒産寸前。起死回生で素人対象のオーディションを開いて盛り上げようとする。
だが、事務員で高齢のイグアナ、ミス・クローリー(田中真弓)が賞金1000ドルと書くところを10万ドルと書いてしまい、大勢の動物たちがオーディションを受けに来る。その中には内気な象の少女ミーナ(MISIA)、パンクなヤマアラシの少女アッシュ(長澤まさみ)、父が強盗団のリーダーであることに悩むゴリラの少年ジョニー(大橋卓弥)ら多彩なメンバーがいた。彼らは10万ドルで人生が変わると信じていたが…
【感想】
動物の擬人化というのは昨年のズートピア同様ですが、内気な象とか、犯罪者集団のゴリラたちとか、それぞれありきたりのイメージにそった感じでした。ゴリラなんかは黒人の象徴なんだろうけど、結局、そういうわかりやすいイメージから外れていません。
また、ミス・クローリーのドジだったり、オーディション時のムーンや、歌はうまいけれど性格がきついネズミのマイク(山寺宏一)の弱者や真面目にやっている人(動物)を見下すような笑いは僕の好みではなく、何だかなあという感じ。予告編でもあるコアラの洗車とかギャグも今イチだし。日本語吹き替えは中国語っぽかったけど、レッサーパンダのアイドルはあれ、英語ができないと日本人をバカにしているわけでしょ。
とはいえ、タイトル通り音楽が主題となっており、今の生活や自分の性格に悩む動物たちが、歌うことによって悩みを解消するというのは、そのわかりやすさがメリットとなります。クライマックスのコンサートをみても、歌の力が偉大ということはいうまでもありません。
また、歌が本職のMISIAらはもちろん、長澤まさみとか結構歌が上手だと感心しました。歌が日本語訳になっているものと、英語のままというのがあるのだけど、これは声優の問題なのか、権利の問題なのかちょっときになったところでした。
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