2017年04月05日

パッセンジャー

 2大スター共演のSF大作で僕は楽しめたのですけど、ある描写が賛否両論。アメリカでは批評家から総スカンをくらっています。いかにも人間らしい気がするのですけどね。

 作品情報 2016年アメリカ映画 監督:モルテン・ティルドゥム 出演:ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン 上映時間:116分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2017年劇場鑑賞59本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



 【ストーリー】
 5000人の乗客をのせて、外宇宙の惑星へ植民のために旅立った宇宙船アヴァロン号。乗員乗客は120年の旅に耐えるため、冷凍睡眠状態に置かれていた。だが、思いがけないアクシデントで乗客の一人ジム(クリス・プラット)は目覚めてしまう。

 到着まで90年。再び冷凍睡眠に戻ることもできない。誰も居ない孤独な宇宙船のなかで、話相手はバーテンロボットのアーサー(マイケル・シーン)のみ。やがて、1年がたち、ジムはもう一人目覚めたばかりの美しい女性オーロラ(ジェニファー・ローレンス)と出会う。

 【感想】
 広大な宇宙空間でたった2人だけの男女。まるでアダムとイブのようです。最初はぎこちなかった2人ですが、吊り橋効果か次第に親密になっていきます。しかし、ある事情から2人の間に亀裂が入ったとき、宇宙船は思いがけないアクシデントで最大の危機に陥ります。

 宇宙船の中の孤独というと「ウォーリー」なんて名作もありましたし、惑星まで広げると「オデッセイ」もありました。こういう状況設定からすると、面白い作品に仕上がるのは約束されたも同然。最近のSFX技術の進歩もあり、炎を上げる恒星や、無重力での宇宙浮遊など、迫力満点です。特に終盤の宇宙船に迫る危機は、都合の良いところもあるとはいえ、「ゼロ・グラビティ」へのオマージュも感じさせ、宇宙船の行方はもとより、2人の安否もハラハラしながらみました。

 また、ユーモアもほどよくまじり、やることがなくてダンスゲームにはまったり、ゴールドカードのオーロラと一般カードのジムでは出てくる食べ物が違ったりとくすりとするばかり。マニュアルだらけで融通が利かない船のシステムや大企業に搾取される格差の様子などは、全然話しがちがうけど「わたしはダニエル・ブレイク」から百年たっても人間は変わらないと思いました。

 ただ、受け入れられないところが多い問題点が一つあります。以下ネタバレ












 オーロラが起きるのは、実は孤独に耐えられなかったジムが無理矢理睡眠ポッドを故障させた人為的なものでした。真相をしったオーロラが「私の人生を奪った」と激怒するのも分かりますし、批評家からの批判もこの点に起きています。けれども、冒頭に書いたように、1年も我慢したジムの葛藤は僕には納得できました。オーロラ視点に立つか、ジム視点に立つかで違うでしょうが、僕は物語を素直に受け入れました。これは観客しだいなんでしょうね。
posted by 映画好きパパ at 07:09 | Comment(2) | TrackBack(13) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございます。

僕もこの映画の脚本については否定的です。
パパさんのおっしゃる通り、ジムの気持ちはよ〜く解ります。男ですから。
でも問題なのはそれを許してしまうオーロラの描き方です。
これは男のエゴだしご都合主義です。

僕ならオーロラだけを医療ポッドで冬眠させて、
自分は一人孤独にそれを見送る…それでこそ贖罪と思うのですが…どうでしょう?
Posted by 西京極 紫 at 2017年04月05日 22:13
オーロラも、宇宙船の危機がなければ、ジムのことに好意を
抱くこともなかったでしょうから、作劇上の都合は感じますよね。
否定派の意見もわかるし、正直、ラストでジムは宇宙船の危機を
救う代わりに、犠牲になり、オーロラは再び睡眠するのかとも
思いました。制作者側はどうしてこういうストーリーにしたか
しりたいような気がします
Posted by 映画好きパパ at 2017年04月06日 07:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/448737167

この記事へのトラックバック

パッセンジャー★★★・5
Excerpt: 航行中の宇宙船を舞台に、目的地到着前に目覚めてしまった男女の壮絶な運命を描くSFロマンス。宇宙空間で生き残るすべを模索する男女を、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラットと『世界に..
Weblog: パピとママ映画のblog
Tracked: 2017-04-05 14:14

「パッセンジャー」
Excerpt: 「Passengers」2016 USA近未来。5000人の乗客を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号は地球から遠く離れた移住地へ向かっている。乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠ポッドの中で安全に眠..
Weblog: ヨーロッパ映画を観よう!
Tracked: 2017-04-05 16:56

映画:パッセンジャー Passengers 「スタートレック」はOKだが「スターウォーズ」はイマイチ、な訳を、今作をきっかけに議論(汗)
Excerpt: 最初に、当ブログが「SF」に求める重要な基準、を説明したい。 それは、「将来あるかもしれない未来」を垣間見れるか、どうか、という点。この点って、とても重要!(この後、問題発言に移る) ..
Weblog: 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜
Tracked: 2017-04-05 19:07

パッセンジャー
Excerpt: 評価:★★★★☆【4.5点】(11) こういう設定は、ついつい自分に置き換えて見てしまうので
Weblog: 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜
Tracked: 2017-04-05 20:28

パッセンジャー  監督/モルテン・ティルドゥム
Excerpt: 【出演】  クリス・プラット  ジェニファー・ローレンス  マイケル・シーン  ローレンス・フィッシュバーン 【ストーリー】 近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向か..
Weblog: 西京極 紫の館
Tracked: 2017-04-05 22:08

[映画『パッセンジャー』を観た]
Excerpt: ☆・・・最近の宇宙物の何番煎じだよ?って感じで、予告編を見ても全く期待していなかった。    『ゼロ・グラビティ』・・・傑作   『インターステラー』・・・超傑作   『オデッセイ』・・・良作 ..
Weblog: 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
Tracked: 2017-04-07 00:20

パッセンジャー
Excerpt: 今を楽しんで 公式サイト http://www.passenger-movie.jp 監督: モルテン・ティルドゥム  「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 近未来。豪華宇宙船アヴァ..
Weblog: 風に吹かれて
Tracked: 2017-04-08 14:33

パッセンジャー
Excerpt: 【PASSENGERS】 2017/03/24公開 アメリカ 116分監督:モルテン・ティルドゥム出演:ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン、ローレンス・フィッシュバーン、アン..
Weblog: ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★
Tracked: 2017-04-13 17:54

パッセンジャー
Excerpt:  SFの『パッセンジャー』を吉祥寺オデヲンで見ました。 (1)予告編で見て面白そうだなと思い、映画館に行きました。  本作(注1)の冒頭では、恒星がたくさん見える宇宙空間を、宇宙船アヴェロン号が進..
Weblog: 映画的・絵画的・音楽的
Tracked: 2017-04-14 07:12

映画「パッセンジャー(字幕版)」 感想と採点 ※ネタバレあり
Excerpt: 映画 『パッセンジャー(字幕版)』(公式)を 3/24 の公開初日に、劇場鑑賞。採点は、★★☆☆☆(最高5つ星で2つ)。100点満点なら40点にします。 ざっ..
Weblog: ディレクターの目線blog@FC2
Tracked: 2017-04-14 11:55

パッセンジャー / Passengers
Excerpt: ネタばれあり。 120年の航海の予定で地球を離れて旅立った宇宙船の中で、予定よりも90年前に目覚めてしまった男女。絶望的な状況の下、生き残る方法を模索する二人の姿を描く作品。 まず一言。ジム、最低..
Weblog: 勝手に映画評
Tracked: 2017-04-14 18:39

パッセンジャー/PASSENGERS
Excerpt: キアヌとサンドラの傑作「スピード」のラストでは、「異常な状況下で生まれた恋はうまくいかない」 なんて言ってるけど、人間の心理ではこういう状況は「吊り橋の心理」と言って、 同じ恐怖体験や感覚..
Weblog: 我想一個人映画美的女人blog
Tracked: 2017-04-14 22:07

「パッセンジャー」
Excerpt: いいところに目をつけたなあと思いました!
Weblog: 或る日の出来事
Tracked: 2017-04-18 09:51