ブレイク直前の若手俳優をそろえた青春SFですが、他の映画と比べて演技陣のつたなさが気になります。また、今さら時間ものを映画化してもという気もありますし、原作を読んでいないと理解が難しく、眠気と戦ってました。
作品情報 2017年日本映画 監督:深川栄洋 出演:野村周平、黒島結菜、加賀まりこ 上映時間:107分 評価★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズららぽーと川崎 2017年劇場鑑賞62本目
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【ストーリー】
特別な能力を持った人たちがあつまる町・咲良田(さくらだ)。高校生の春埼美空(黒島結菜)は「リセット」というと、前回セーブした時点まで世界を巻き戻す能力がある。コンビを組む浅井ケイ(野村周平)は、時間が戻っても記憶を保つ能力があり、ケイの指示で美空は時間のリセットをしていた。
2人はリセットに失敗して、同級生の相麻菫(平祐奈)を失った苦い経験があった。ある日、能力者を管理する「管理局」の上層部で魔女(加賀まりこ)と呼ばれる女性が2人を呼びつける。だが、2人の能力を狙っているものがいて…
【感想】
野村、黒島はともかく、平祐奈、玉城ティナ、恒松祐里といった若手出演者らは台詞回しもうまくなく演技も大仰で、そのたびに見ているこちらは素に戻ってしまいました。恒松は「くちびるに歌を」で絶賛できる演技をしていたし、他の若手も別の作品では気にならないのに、これは深川監督との愛称でしょうか。深川監督はベテランの演技指導はうまいけれど、若手から引き出すのは苦手なのかな。
能力を管理局が管理しているはずなのに、ケイたちが自由に使えるという設定も良く分からない。前半で能力をみせる場面もあるのだけど、能力者が自由に放任されている世界ならまだしも、管理局は何をやりたいのだろうか。また、抑制されすぎた暗い雰囲気も青春ものとしてはあっておらず、とにかく睡魔との戦いになりました。
また、後半の理屈も複雑で、とうとう理解するのをあきらめ、そんなものかと割り切ってみていましたが、そもそも、能力を使えば何でもありなのに、なんでわざわざ複雑にするのかもよくわかりません。
黒島はドラマ「時をかける少女」でやはりタイムリープ能力を持った少女役を好演しているのに、似たような役で結構差がついています。後半は及川ミッチーが登場して、引っかき回してくれそうですが、見に行くかどうかは微妙かなあ。
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