2017年04月11日

未来よ こんにちは

 フランス映画らしく、女性の日常を淡々と描いており、ベルリンの銀熊賞を受賞。ただ、小難しいうえに日常を切り取っているだけなので、僕の苦手なタイプの作品です。

 作品情報 2016年フランス、ドイツ映画 監督:ミア・ハンセン=ラヴ 出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ 上映時間:102分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2017年劇場鑑賞65本目



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【ストーリー】
 高校の哲学教師ナタリー(イザベル・ユペール)は、認知症の始まった独り暮らしの母イヴェット(エディット・スコブ)からの深夜の電話に悩まされていた。ある日、25年連れ添った夫のハインツ(アンドレ・マルコン)から「他に好きな人ができたので離婚したい」と言われる。そのうえ、施設に入れた母が他界する。

 仕事面でも、長年付き合っていた出版社から契約打ち切りを言われる。かつての教え子で新進気鋭の哲学者として活躍するファビアン(ロマン・コリンカ)から、アルプスのふもとにあるコミューンへ誘われ、ひとりぼっちになったナタリーは、その誘いを受けるのだが…

 【感想】
 フランスの大女優、イザベル・ユペールが、おひとりさまになった中年女性の疲れ切った日常を演じます。仕事をしながら家族のために尽くしていたのに、夫とはいつしかすれ違いの毎日。子供たちも成人すると巣立っていく。あれだけうざかった介護も、なくなってしまうと寂しい。そんな気持ちは洋の東西を問わないでしょう。

 ただ、内面描写がそれほどなく、淡々とナタリーの行動をうつすだけなので、例えば離婚にしても何であっさり応じたのかとか、今一つ味気ない。もちろん、仕草や表情で感じ取れということなんでしょうけど、今度は大女優が演じている分、存在感がありすぎるということにぶつかってしまいます。

 また、フランスの政治情勢や哲学の論考をちりばめており、ナタリーのインテリぶりを際立たせるのだろうけど、その会話が空虚に感じられます。哲学の知識があれば、もっと意味がくみとれるのかもしれませんが、コンテクストがわかりにくかった。また、ひとりぼっちといえども、子供や孫はいるわけだし、高校の教え子から信頼されているので、それほど悲惨というわけでもなく、平凡な人生の一部を切り取るのは、見ているこちらからすると、だから何という感じです。

 アルプスの自然や、飼っている黒猫のエピソードはほほえましい。また、フランスにも痴漢がいるのかというのは結構、驚きました。こうしたアクセントがなければ、寝おちしたかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 06:51 | Comment(0) | TrackBack(2) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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