作品情報 2016年アメリカ映画 監督:マット・ロス 出演:ヴィゴ・モーテンセン、フランク・ランジェラ、キャスリン・ハーン 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2017年劇場鑑賞71本目
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【ストーリー】
ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)は6人の子どもとアメリカ北西部の山中にこもり、大自然のなかで自給自足と、堕落した現代文明を批判する哲学的な生活を送っていた。
ところが、入院中の妻レスリー(トリン・ミラー)が死んだとの連絡が入る。リスリーの父ジャック(フランク・ランジェラ)は金持ちのクリスチャンで、ベンと対立していた。このままではレスリーが望まない俗物的な葬儀をさせられてしまうと、一行はおんぼろバスにのり、大陸を横断して、レスリーの最後の望みかなえようとジャックの家に向かう。
【感想】
原生林のなかで鹿をハンティングして生肉を食べるのは「レヴェナント」を思い出しました(笑)。夜は電気を拒否するくせに、薪の明かりでチョムスキーを読むし、こんな子どもたちはちょっと知り合いになるのは嫌かも(笑)。子どもたちのサバイバルシーンは結構笑えます。
ただ、親の立場でみている僕からすると、こんな子どもたちは将来社会に溶け込めるのかと不安になります。実際、ものすごく頭がいい長男のボウ(ジョージ・マッケイ)は、同世代の女の子と出会ったとき、どぎまぎしてまともなコミュニケーションができません。俗物代表であるジャックのほうが、まともなこと言っているじゃんと思いました。
また、なんでベンがそこまで現代文明を嫌っているのか良く分からない。スーパーで万引きするのが教育的とはとても思えないし、ゲームばかりの従兄弟と対比して、しゃきっとしたボウたち子どもたちを比べたいのかもしれないけど、ちょっと極端な例としか思えませんし。
まあ、そうはいっても、幼いサージ(シュリー・クルックス)やナイ(チャーリー・ショットウェル)の言動をみているのはおかしかったし、子どもたちが父親を尊敬しまくっているのも良かったので、あまり文句をいいながらみるのは野暮かもしれません。
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