作品情報 2017年日本映画アニメ 監督:米林宏昌 声の出演:杉咲花、神木隆之介、天海祐希 上映時間:102分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2017年劇場鑑賞120本目
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【ストーリー】
赤毛の少女メアリ(声・杉咲花)は、田舎にある遠い親戚のシャーロット(大竹しのぶ)に引っ越すことになる。森や山はきれいだが、テレビも友達も いない退屈な日常で、近所の少年ピーター(神木隆之介)から赤毛をからかわれて、すっかり落ち込む。
一人でピクニックにでかけたメアリは不思議な黒猫に導かれ、森のなかで夜間飛行という7年に一度しか咲かない不思議な花を見つける。実はその花は強大な魔力をもっており、魔女の国から盗み出されたものだった。一夜だけの魔女の力をもったメアリは空飛ぶ箒に、魔女の学校、エンドア大学につれていかれる。校長のマンブルチョーク(天海祐希)はメアリが強大な力を持った魔女だと信じ込むのだが…
【感想】
自分にコンプレックスがあり、それゆえにほめられると有頂天になる等身大の少女メアリ。ごく普通の女の子だった彼女が、自分のウソが原因でピンチになったピーターを 助け出し、マンブルチョークとドクター・デイ(小日向文世)の悪巧みを阻止しようと冒険します。このストーリーはわかりやすいのだけど、結局、マンブルチョークたちがお間抜けなこともあって、わくわく感がないのですね。
とくに終盤は魔力の暴走を押さえられなくなるというのは、原発のメタファーかもしれませんが、もっとドキドキする物語にできたろうにという気がしてなりませんでした。時間が短いためか、骨組みだけという感じなんですよね。
まあ、猫たちをはじめとする動物たちは印象的ですし、ほうきにうるさい猫?の化け物フラナガン(佐藤二朗)も心なごませてくれました。また、キャラデザもエンドア大学の風景もいかにもジブリ的(エンドロールで宮崎駿監督らへ謝辞が あり)で、ジブリの新作がみられなくなると、こういう作品がのぞまれるとおもいましたが。
杉咲はがんばっていたし、天海、佐藤は役柄もあってうまいなあと思いましたが、あとの有名俳優が微妙。小日向、遠藤憲一あたりは顔を思い出しちゃうし、大竹は世界の雰囲気から浮いている感じがなあ。天海は完全に声の雰囲気をかえていたのにもったいない。有名俳優を起用するのに頭から反対しないけど、全員が有名俳優というのは個人的にはあわないパターンで、本作もそうでした。
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