作品情報 2017年日本映画 監督:萩原健太郎 出演:窪田正孝、清水富美加、大泉洋 上映時間:119分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマみなとみらい 2017年劇場鑑賞134本目
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【ストーリー】
人間そっくりだが、人間を喰い化け物に変身する喰種(グール)が存在する東京。内気な大学生のカネキ(窪田正孝)は、あこがれの女性リゼ(蒼井優)とデートにこぎつけ有頂天になる。だが、彼女はグールで暗い夜道でカネキを食べようとした。そのとき事故が起こり、カネキは重傷を負い気を失う。
気がつくと病院にいたカネキは、リゼの内蔵を移植されていた。そのため、半分人間半分グールの体になり、人肉しか食べられなくなる。人間から隠れてグールたちがひっそり集まる喫茶店「あんていく」で働き始めたカネキは武闘派のトウカ(清水富美加)や大人の風格の店長(村井国夫)らと交流しながら自分の存在に悩んでいく。一方、グールの駆除をする機関CCGの捜査官、真戸(大泉洋)は、「あんていく」に出入りする母娘のグール(相田翔子、桜田ひより)に目をつけ…
【感想】
減作漫画は未読。人間の内臓をおいしそうに食べるグールたちをみて「君の膵臓をたべたい」とずっと突っ込んでいました(笑)。映画はまじめに作っているのですが、突っ込みどころが結構あります。まず、前半、カネキはグールの体になりつつも、人肉をたべることにためらいを覚えて、飢餓に苦しみます。ところが、後半になると、この話がどっかへすっ飛んでしまうのです。
また、カネキがリゼに襲われたときも、そのシチュエーションに、思わず笑い声をたててしまいました。PG12にするためかあまりグロテスクなシーンはありません。見る前は、僕の苦手なゾンビ系の残酷作品かと思ったら、怖さもなく上記みたいに笑えるシーンがいくつかあり、肩すかしをくらった感じです。
アクションもがんばっていますが、そもそも、グールを駆除するCCGのほうが普通の映画では主役になるわけで、それを逆にして化け物のほうを主役にするというのは斬新な一方、怖さがなくなっちゃいました。同じような話で「寄生獣」を思い出しましたが、あっちのほうが迫力があったかな。
それでも、演者はがんばっており、清水は引退騒動のとき本作の役柄がいやだったといったと報道されましたが、アクションも含めて見事なヒロインぶり。窪田のうまさもさることながら、お笑いを封印した大泉や部下役の鈴木伸之の体を張った格闘など見応えはありました。だから続編があったら見に行こうと思ったのですが、どうなるんでしょうかね。
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