2017年09月02日

関ケ原

 関ヶ原の戦いを完全映画化ということで、スケールの大きさや役者のがんばりは評価するけれど、原田真人監督らしく、リアリズムを優先して初心者には不親切なつくり。島津の薩摩弁シーンなんか何話しているか全然わかりませんでした。

  作品情報 2017年 日本映画 監督:原田眞人 出演:岡田准一、役所広司、有村架純 上映時間:149分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2017年劇場鑑賞145本目



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 【ストーリー】
 豊臣秀吉(滝藤賢一) の死後、大老筆頭の徳川家康(役所広司)は天下取りの野望を隠さなくなった。秀吉の奉行で義をつらぬこうと考える石田三成(岡田准一)は、家老で知謀に優れた島左近(平岳大)や伊賀の優秀な女忍者・初芽(有村架純)の協力を得て、何とか家康をおしとどめようとする。

 やがて三成と協力した上杉家家老・直江兼続(松山ケンイチ)が挙兵し、家康たちが上杉征伐のために会津へいった間に、三成は毛利、宇喜多、島津ら西国の諸大名と語らい、家康を東西からはさみうちにしようとする。家康たち東軍が急遽西に向かい、東西の軍勢は美濃国(現在の岐阜県)関ヶ原でぶつかることになった。史上空前の天下分け目の合戦、関ヶ原の戦いがここに起こった。

【感想】
 関ヶ原に至るまでの膨大な歴史的事象の何を残して何を削るかは難しい作業ですが、脚本も手がけた原田監督は、忍者の架空のシーンも織り交ぜながら、うまく取捨選択をしました。三成の子供時代に秀吉に召し抱えられるシーンや、豊臣秀次一族の処刑シーンなど、秀吉の死に至るまでを印象的な場面でつないでいく手腕はお見事です。反面、安土桃山時代の知識がないと、何が何だかわらかないでしょう。

 一方、登場人物の交通整理は難しく、特に歴史上にあまりでてこない人物や架空の人物は混乱しました。たとえば島左近は初めて登場するときに妙善(壇蜜)という尼僧とでてくるのですが、いつのまにか正妻の花野(中越典子)がでてきます。そのほか、上杉景勝、毛利輝元、細川忠興といった諸大名も、有名な人が配されているわけでないので、会議の場面とかで注意しないとわからなくなります。

 また、痛し痒しだったのが、昨年の大河ドラマ「真田丸」で関ヶ原に至るまでの流れをじっくりと描いていたこと。やはり上映時間の制約のある映画はどうしても飛び飛びになってしまいます。司馬遼太郎の原作ということもあり、小早川秀秋(東出昌大)のうろたえぶりとか、秀忠軍の扱いとかも、最近の研究からみると古くさくなってしまうのは否めません。もちろん劇映画ですから史実通りにする必要はないですけど、真田丸が最新の研究をうまくとりいれていたのにどうしても比べてしまうのですね。

 それでも、演者は有名、無名問わずがんばっており、原田監督の手腕はさすがです。岡田、役所の安定感はさすがですが、時代劇初挑戦の有村が、忍者としてのアクションも含めて、大作時代劇映画の世界にはまっているのはお見事でした。また、滝藤の秀吉も、切れ者ぶりと老耄ぶりがそれぞれ絶品です。

 アクションについては、リアルぽくしたらこうなるのかなという感じ。ワンダーウーマンで火薬ばかり飛ばすアクションは好きでないといいましたけど、やはり日本のアクションシーンはどうしても地味になってしまいます。中国の時代劇をみると、さすがにこれはないだろうという感じの大味さもあるので、何がいいとはいちがいにはいえないのですが。それでも、邦画にしてはスケールの大きさを感じさせられたことは間違いありませんでした。
posted by 映画好きパパ at 06:50 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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