2017年09月04日

パターソン

 ジム・ジャームッシュ監督らしい、まったりとした日常を淡々と描いており、大きな事件はないけれど、見終わった後なぜかほっこりします。永瀬正敏の起用もGOOD。

  作品情報 2016年 アメリカ映画 監督:ジム・ジャームッシュ 出演:アダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏 上映時間:118分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2017年劇場鑑賞147本目



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 【ストーリー】
 ニュージャージー州の田舎町パターソン。町名と同じ名前のバス運転手パターソン(アダム・ドライヴァー)は、毎朝同じ時間に起きては仕事にでかけ、愛妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)のもたせた弁当を食べて帰宅。夕食後は愛犬のマーヴィンをつれて散歩にでかけて、行きつけのバーで一杯飲むという規則正しい生活だった。

 パターソンは詩をノートに書くのが好きだった。町は半世紀以上前、アメリカの有名な詩人ウィリアム・カーロス ウィリアムズが住んでいたことで知られているのだ。ローラは詩を見せてほしいとせがむが、パターソンは執筆中だとみせない。一方、ローラはアートが大好きで、カーテンを幾何学的に塗り替えたり、独特な味のパンケーキ作りに挑戦したり、ギターを習い出したりしていた。

 【感想】
 パターソンの1週間を淡々とつむいだだけで、大きな事件は起こりません。それでも、パターソンの詩に対する思いや、ローラへの深い愛情が見ているこちらにも伝わってきます。同時にスターウォーズのカイロ・レンとは思えぬ気弱さで、妻が思いつくままにぐいぐい進めるアーティスティックな言動に目を白黒させながらもついていくのはほほえましい。

 僕自身、アメリカの詩には興味がないので、この作品の重要なポイントを外しているかもしれません。けれども、何度も繰り返す詩のイメージや象徴的にでてくる双子、きわめつけは、ウィリアムズの大ファンで日本からやってきた詩人(永瀬正敏)など、詩の世界にひたれるというのは新鮮な経験でした。

 あまりにも何も起きないので退屈するのかと思いましたが、ところどころで起きる些細なことが、関心をひきつけてくれます。乗客のたわいない話とか、パターソンとローラがキスをするとマーヴィンが吠えることとか、繰り返すうちに微妙にずれていくのも、どことなくユーモラスです。

 主役二人の割れ鍋に綴じ蓋といった雰囲気もいいですが、脇役も妙に魅力的。また、バーテンダーが黒人、バス会社の相棒がインド系?、そしてローラもアラブ系かインド系で、永瀬は日本人ですから、いろんな人種がまざりあって、まったりとした空気を作り出しているのは、人種差別に割れている今のアメリカにこそ癒しを与えてくれる作品ではないでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 06:54 | Comment(2) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
パパさんもご覧になりましたか。
パターソンさんいい人ですよねえ。
永瀬さんとのシーンがとても良かったです。
Posted by 風子 at 2017年09月04日 15:51
大きな事件がなくても心が動かされる作品ですよね。
ハリウッド大作が苦手なので、こういう作品はうれしいです
Posted by 映画好きパパ at 2017年09月04日 18:32
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