作品情報 2017年 日本映画 監督:英勉 出演:土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙 上映時間:98分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2017年劇場鑑賞153本目
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【ストーリー】
一浪のうえ流されて工業大学に入ったゆきな(土屋太鳳)は、周囲がメガネとチェックシャツのださい男ばかりでうんざりしていた。数少ない女子の和美(池田エライザ)に誘われ、人力飛行サークルをみにいったゆきなは、イケメンの部長・高橋(高杉真宙)にパイロットに向いている体を褒められ、あっさり入部する。
高校時代、片道20キロの自転車通学をしていたゆきなにとり、パイロットにとってもっとも重要な脚力が異様に発達していたのだ。ところが、パイロット候補のライバルとして、先輩の坂場(間宮祥太朗)が立ちふさがる。一見強面で口の悪い坂場だが、昨年の大会でメンタルの弱さが露呈して失格になったことがトラウマになっていた。水と油の中の2人だが、高橋がけがをしてしまい、急遽コンビを組むことになる…
【感想】
原作小説は未読。上映時間が短いこともあるのか、スポ根作品でありがちなライバルチームはでてこず、ゆきなと坂場の成長を追いかける作品になっています。僕は人力飛行機大会のテレビをみたことがなかったので、欽ちゃんの鳥人間コンテストと混同していましたが、こちらは飛行機に自転車をつけたもの。だから、トレーニングも飛行機というより、自転車が中心でした。
土屋の騒々しくてお調子者というのは最近のパターンになっているけど、序盤のメガネにうんざりとか、流されて工業大学というのは、ちょっと偏見がすぎるような。いまや工業大学のほうが、将来が明るいし、そんな男とサークルしかしない女がうろうろしていても、何だかなあという感じ。
一方、間宮は「帝一の国」「お前はまだグンマを知らない」と、作品ごとにタイプを変えてきており、本作もクローズにあこがれるチンピラっぽい一方、涙もろくてハルヒがすきといった突っ込みどころ満載の男をうまく演じています。中盤からの最初はけんかばかりしている男女が、目標にめがけて一つになっていくというパターンは王道とはいえ、胸熱の展開。
ただ、脇役のペラ夫先輩(ナダル)とか轟二郎とか、何がおもしろいのかさっぱりわからなかった。BGMや音響をもっと考えてほしい。また、大会の実況中継を本物同様、羽鳥慎一アナがやるのだけど、ゆきなちゃんと、選手をちゃんづけにするのが、キャバクラにくるおっさんの客ぽくて、なぜかひいてしまいました。
それでも、人力飛行や二人の恋の行方など、お気軽にみられます。エンディングロールでのアニメもおしゃれなので、デートや家族連れでみるのもいいのではないでしょうか。
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