2017年09月20日

三度目の殺人

 是枝裕和監督は、お気に入りの監督の一人なんだけど、ミステリー映画としての完成度は微妙かも。これまた淡々とした描写で俳優たちの演技は見ごたえがありましたが、まじめだけど秀逸とまではいかなかったというのが個人的な感想です。

作品情報 2017年 日本映画 監督:是枝裕和 出演:福山雅治、広瀬すず、役所広司 上映時間:125分 評価★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマみなとみらい 2017年劇場鑑賞161本目




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 【ストーリー】
 敏腕弁護士の重盛朋章(福山雅治)は友人の弁護士、摂津(吉田鋼太郎)から、かつて勤務していた工場の社長を殺害し、強盗殺人犯としてつかまった三隅高司(役所広司)の弁護の協力を頼まれる。三隅は30年前にも殺人事件を起こしており、そのときの裁判長が重盛の父彰久(橋爪功)だった。因縁を感じながら三隅に接見する。

 だが、三隅は犯行を自供したものの、動機や細部については供述をころころかえており、弁護団を困惑させる。一方、事件を調べなおした重盛は、三隅と被害者の娘咲江(広瀬すず)の接点に気づく。さらに、咲江の母・美津江(斉藤由貴)も不審な行動をとっていた。

 【感想】
 藪の中とか法廷でのやりとりが真実とは限らないといったことをやりたかったことはわかるし、役所、福山らの演技合戦は見ごたえがあります。また、裁判についてはしっかりとリアルさをみせており、検事役の市川実日子も含めて、実際に公判はこうなんだろうと思わせます。さらに、観客に考えさせるような描写があるのも、藪の中なら納得できます。

 ただ、いくらなんでもミステリーとして考えたとき、警察は証拠を見つけるだろうという突っ込みをしたくなります。2時間ドラマならともかく、裁判などはリアルにやっているのに、犯行の部分は重盛が調べなおさないと新しい事実が次々とでてこないというのは、ちょっと減点です。マスコミのありかたとかも類型的ですし。

 それでも、重盛の家庭の事情を少しみせたことで、弁護人、被告、遺族という関係が、ある種別の人間関係でつながれるようになるというのは、重層的で心に響くような描写と思わせました。別の監督になりますが、「怒り」をみていなければ、もっと評価が高かったかもしれません。

 福山、役所はさすがの存在感でしたが、広瀬すずが「怒り」に続いて、こうした体当たりともいえる役柄に挑戦しているのは好感がもてます。女優としての勘所を抑えているといいましょうか、同世代のなかでもちょっとぬきんでる可能性があるかもしれません。また、斉藤由貴は現実でも騒動を起こしているだけに、思わずオーバーラップしてしまいました。
posted by 映画好きパパ at 06:23 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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