2017年09月21日

エル ELLE

 フランスの大女優イザベル・ユペールがポール・ヴァーホーヴェン監督と組んだエロティックサスペンス。しかし、イザベル・ユペールはもう60歳過ぎなのにすさまじい体当たりシーンでびっくり。かつその美貌にもっとびっくり。いったいどうなっているんだろ。

作品情報 2016年 フランス映画 監督:ポール・ヴァーホーヴェン 出演:イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ 上映時間:131分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2017年劇場鑑賞162本目



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 【ストーリー】
 テレビゲーム会社の社長ミシェル(イザベル・ユペール)の一人暮らしの自宅に男が押し入り、ミシェルは抵抗むなしく、男に性的暴行を受けてしまう。さらに、ミシェルの会社で製作中のゲームがハッキングされ、ミシェルが性的暴行を受けているようなアニメが挿入されることから、自分の近辺に犯人が潜んでいるとにらむ。

 実はミシェルは幼いころに警察から嫌な仕打ちを受けたトラウマがあり、警察は届けなかったのだ。一方、ミシェルの一人息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)の恋人ジョジー(アリス・イザーズ)が妊娠するが、ジョジーの切れやすい性格に、ミシェルは二人の結婚を許さなかった。

 【感想】
 なんとも複雑な心理をもった人たちばかりが登場します。ミシェル、ヴァンサンといった主要人物の心理が理解できないというのか、ある種の倒錯、変態とすらいってもいいほど。ミシェルの元夫のリシャール(シャルル・ベルリング)、ミシェルに好意を寄せる隣人のパトリック(ロラン・ラフィット)、ミシェルの部下で同性愛めいたことをしたことのあるアンナ(アンヌ・コンシニ)など一癖もふた癖もある人物ばかりです。

 さらに、エロチックさもすごい。惜しげなく裸身をさらすミシェルですし、最初は嫌がっていた性的暴行も、終わった後は平然と後片付けをしています。また、ドMとすら思えるヴァンサンが、常識はずれの切れ方をするジョジーに従う様子も、まともな関係とはとても思えません。でも、多くの人って多かれ少なかれ性的におかしな部分をもっているのでしょう。

 演出も動と静をうまくつかいわけているのが、けれん味たっぷりのヴァーフォーヴェン監督らしい。予告にもありますが、ミシェルが飼い猫をいれようと窓をあけたとたんに侵入してくる暴漢とか、静まり返った会社で、テレビゲームの開発画面にある、怪物の触手に襲われるミシェルの顔をしたアニメキャラとか。よくまあこういう撮影ができるなあと感心しました。もっとも、中盤、静かなシーンが続いたところはちょっとだれましたが。

 気になったのはミシェルのトラウマについて。こういうトラウマがあるから、ミシェルが性的に倒錯したことを暗示しているのかもしれませんが、むしろ、だれにでもこうした問題があるとしたほうが普遍的に思えたような気がします。

 とにかく、フランス映画ぽい静的な部分と、エログロバイオレンスが奇妙な具合にまじりあった作品で、イザベル・ユペールが昨年の賞レースの中心の一人だったことがうなづけます。
posted by 映画好きパパ at 06:52 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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