2017年10月14日

パーフェクト・レボリューション

 障害者の性と愛について語り続ける脳性麻痺の熊篠慶彦さんの実体験をもとにした作品。普段、考えたことのないジャンルでもあり、主演2人の演技から目が離せないまま、いろいろ考えさせられました。ただ、ラストは個人的には好みでなかったかな。

 作品情報 2017年日本映画 監督:松本准平 出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子 上映時間:117分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ新宿 2017年劇場鑑賞183本目



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 【ストーリー】
 脳性麻痺で手と足に障害があり、車いす生活を送るクマ(リリー・フランキー)は、障害者も普通の人間で、性欲もあれば、恋愛もしたいことを訴えて本を出し、サイン会を開いた。そこにやってきた風俗嬢のミツ(清野菜名)は、クマの生き方に共感して一目惚れ。恋人として押しかける。

 最初はひいていたクマだが、ミツは「あなたとわたしみたいなのが幸せになれることを世界に証明して、革命を起こす」と宣言。2人は恋人同士になる。そんな2人をヘルパーの恵理(小池栄子)はハラハラしながらみていた。なぜならミツは幼い頃のトラウマから人格障害があり、突拍子のない行動を次々にしてしまうのだ。

 【感想】
 障害者問題というと、真剣に考えなければ申し訳ないという先入観があるけれど、この作品は障害者はゴミでもなければ聖人でもないという台詞があるように、クマとミツのポップな恋愛ストーリーに比重が置かれています。こうやって自分を受け入れ、愛することができる人がいるってなんてすてきなことなんだろうと思いました。 また、ちょっと境界にちかいように切れる夫(岡山天音)をもつ恵理も、それゆえにクマの面倒をみられるのかもしれません。愛する人と親友がいれば、この世で十分勝ち組といえるのではないでしょうか。

 もちろん、障害者であるからひどい目にあうわけです。いくらなんでもこんなひどいことをいうなんて、自分の頭のほうがおかしいだろうという登場人物もでてきます。でも、難しいのはそこまでひどくなくても、善意から2人を傷つけてしまう人もでてくること。たとえばテレビの取材を受けますが、テレビクルーは障害者は可哀想というイメージで撮影しようとして、クマを困惑させます。
 でも、ミツはそんなことも一刀両断。自分がおかしいことはおかしいとはっきりいうのです。人格障害だからということもあるでしょうけど、忖度ばかりされる世の中で、彼女のようなだれにでもおかしいといえることは、本当に立派で、逆にぐちぐちいうような「普通の人たち」がいかにダサいかということを思わせられます。

 リリーは熊篠慶彦さんの友人ということもあり、もともとこの人の特質でありますが、きわめてナチュラルに障害者になっていました。一方、清野はピンクの髪に、過剰なまでにうざくポジティブという役柄がよくあっていて、2人の年の差にもかかわらず、名コンビという形です。映画の中のキャラクターとはいえ、この2人には幸せになってほしいとしみじみおもいました。 
posted by 映画好きパパ at 07:12 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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