作品情報 2016年韓国映画 監督:ホン・ジヨン 出演:キム・ユンソク、ピョン・ヨハン、チェ・ソジン 上映時間:111分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2017年劇場鑑賞196本目
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村
【ストーリー】
2015年、韓国の医師ハン・スヒョン(キム・ユンソク)はボランティアで訪れたカンボジアの山村で赤ん坊を助けたことから、村の老人から願いをかなえてくれるという不思議な薬を渡される。スヒョンは肺がんで余命幾ばくもなく、人生の最後に30年前に亡くなった恋人のヨナ(チェ・ソジン)に再会したいというのが願いだった。
冗談だろうと思いながら薬を飲んだスヒョンが気づいたら、そこは30年前のプサンだった。そして、若い頃のスヒョン自身(ピョン・ヨハ)と再開する。驚くまもなく現代に戻ったスヒョン。どうやら薬の効き目は数時間しかないのだ。過去に戻ってヨナを助けたかったスヒョンだが、困ったことに気づく。もしヨナを助ければ歴史が変わってしまい、その後に別の女性との間にもうけた最愛の娘スア(パク・ヘス)が生まれなくなってしまうのだ。スヒョンはある計画をたてながら、再び過去へと向かう。
【感想】
タイムリープものにはいろんな種類がありますが、本作は過去と現在の自分が一緒に行動てきるうえ、過去の行動が現代に反映するというパターンをとっています。たとえば、過去のスヒョンは、変なおじさんが現れてそれが未来の自分だといわれても信じません。そして、ある行動をするのですが、それは現代にもどったときに、世界が変わっているのです。
ただ、現代のスヒョンからするとスアがいなくなっては困るのだけど、過去のスヒョンはそんな女の子知らないわけで、とにかくヨナを助けようとする。そうではなく、どうすれば二人とも助けられるか、現代のスヒョンは頭をひねります(ややこしい)。
だいたい、過去に戻っても、過去の自分にあわないで、そっと遠くからみていけば混乱は起きなかったのに、そうはいっても、死んだ恋人を助ける機会があれば、だまってみすごすわけにもいかず、そのへんの苦悩をキム・ユンソクがうまく演じています。また、韓国映画きっての名脇役キム・サンホがユーモアまじりに演じて、重くなりすぎないようにしています。
しかし、後半になると、あれ、そういう行動をとるとそもそも前提がおかしくなるのでは?というケースがどんどんでてきてしまいます。ラブロマンスらしくうまくまとめようとして、結局、無理な面がでてしまったということでしょうか。でも、劇場内では泣いている女性もいたので、制作側の狙いは一定程度奏功したのかもしれません。ぼくのようなすれた観客からすると、冷ややかにみてしまいました。
【2017年に観た映画の最新記事】