2017年11月15日

ポンチョに夜明けの風はらませて

 オフビートな笑いで包まれた、非常に奇妙な青春ロードムービー。フレッシュな出演者たちはよかったけど、感動とみせかけて外すパターンが多くて、ちょっと疲れました。

 作品情報 2017年日本映画 監督:廣原暁 出演:太賀、中村蒼、矢本悠馬 上映時間:90分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿武蔵野館 2017年劇場鑑賞215本目



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 【ストーリー】
 高校の卒業式が間近に迫ったある日、大学の合格発表で自分の名前がなかったジン(中村蒼)は、帰り道に一緒につるんでいる又八(太賀)とジャンボ(矢本悠馬)に、無理矢理ドライブに誘われる。ジャンボの父(佐藤二朗)の車を勝手に持ち出し免許取り立ての又八が運転していたが、なれない運転でボディはあちこち傷だらけ。

 コンビニの駐車場で、暴走族に売れないアイドルの愛(佐津川愛美)が絡まれている現場に遭遇した3人は、なぜか巻き込まれてしまう。愛が又八の車に乗り込んできたために、一行は暴走族に追われるはめに。さらに、ジャンボが途中で寄った風俗店でトラブルを起こした風俗嬢のマリア(阿部純子)も加わり、あてのない旅がはじまった。

 【感想】
 いい加減、あてのなくぶらぶらする一行ですが、現実から離れてこういう自由気ままな生活ができるのは青春の大きなメリット。部活や勉強に燃えるのも青春でしょうが、こういう友達とつるみならがふわふわ流されていくというのもまたいいですね。

 3人組のキャラはしっかりしており、自分勝手でわがままだけど純情な又八、気弱で彼に振り回されるジャンボ、クールでしっかりものだけどどこかピントがずれているジンといい感じ。そこへ、又八以上に非常識でわがままな愛が加わって、旅はめちゃめちゃな感じになります。そう考えるとマリアのキャラは弱いけど、かわいいからいいや。

 序盤でいきなり暴走族に襲われ車をボコボコにされた又八たちは、その後も、さんざんな目にあいつつも、しぶとく、それなりに楽しんで旅を続けています。特に大事件が起きるわけでなく、ささいなできごとの連続ですが、それはそれで楽しく見られました。

 さらに、もう一人、置いてけぼりになった中田(染谷将太)の存在もいいアクセントになっており、前半は出番が少なかったけれど、後半は完全に目立ちました。演じている染谷は多くの作品にでていますが、本作は印象に残るのではないでしょうか。

 太賀はテレビドラマ「ゆとりですが何か」でも同じような役をやっていただけに、この手の役はお手の物。周りも若手で固めているので、撮影現場も楽しかったでしょうね。ただ、いくらぼんくらどーてーでも、あれだけ美人の女性2人組と旅をしていて、手を出そうともしなかったのは不思議な気がしますけど、それだけ今の男子は草食化しているのでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 07:22 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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