2017年11月16日

リングサイド・ストーリー

 「ミックス」とだぶっていたのか、ボクシングの話だと思っていたら、序盤からいきなりプロレスの話でびっくり。途中までは良かったけど、後半はちょっと物足りなかったなあ。

  作品情報 2017年日本映画 監督:武正晴 出演:佐藤江梨子、瑛太、武藤敬司 上映時間:104分 評価★★★(五段階) 観賞場所:渋谷シネパレス 2017年劇場鑑賞216本目



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 【ストーリー】
 売れない役者のヒデオ(瑛太)と長く同棲しているカナコ(佐藤江梨子)。大言壮語ばかりのヒデオは事実上カナコのヒモだった。ところがカナコが勤務先の弁当工場をリストラされ、家計は一気にピンチに。

 折から、プロレス団体「WRESTLE-1」で契約社員を募集しており、プロレスファンのヒデオは試合をただでみられると、カナコを面接に送り込む。ヒデオのプロレス愛に満ちた熱い手紙がカナコ自身がかいたものと勘違いされ、カナコは採用。はじめはとまどっていたカナコも次第にプロレス愛に目覚めて生き生きと働いていく。だが、カナコが忙しく働くほど、ヒデオは不機嫌になっていき…

 【感想】
 格闘技にはまったく関心がなかったのですが、舞台裏をきちんと描いている本作をみて、実際にみにいきたくなりました。「WRESTLE-1」というのは知らなかったけど、武藤敬司さんの名前は聞いたことがあります。その団体が、練習場の入ったビルでレスラーが仮眠したり、地方へ巡業したときは自分たちでリングを作ったりするなど、しらなかったことの連続。

 個人的にお気に入りの場面が、プロレスにまだ興味が薄かったころのカナコが、チケットを売りに飲み屋を回って、酔っ払いに絡まれたシーン。嫌な顔せず、きちんと対応して見事売りつけることに成功したのをみると、業種にかかわらず、働くことの良さを教えてくれました。

 ただ、メインとなるヒデオとカナコのラブストーリーが倦怠期ということもあるのだけど、今ひとつ物足りない。ヒデオがあまりにも幼稚っぽく、これが一見やんちゃで柄が悪いけど、仕事に真摯なレスラーたちとの対比になっているとはいえ、終盤になってもぐだぐだなのはちょっとしんどい。

 また、クライマックスのシーンも分かりづらく、既存の格闘技映画と差別化したかったのかもしれないけど、それだったら、そもそも最後まで働くカナコをメインにしてほしかった気がします。

 とはいえ、瑛太はこういう大言壮語男はお手の物だし、「ミックス」とは関係ないだろうけど、卓球経験者だったりするのが、思わず小ネタになっていてにんまり。また、サトエリは珍しく健気な女性でしたけど、魅力がたっぷりあふれていました。また、プロレスシーンは本物の格闘家がでていますけど、台詞回しも含めて違和感はなく、本作をきっかけに格闘技に目覚める人がいてもおかしくないでしょう。岩井俊二監督のカメオ出演には驚きました。
posted by 映画好きパパ at 07:59 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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