2017年11月28日

ローガン・ラッキー

 スティーヴン・ソダーバーグ監督が豪華キャストで描くゆるーい犯罪映画。でも、今のアメリカの下流白人の状況が垣間見えました。

 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:チャニング・テイタム、アダム・ドライヴァー、ダニエル・クレイグ 上映時間:119分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2017年劇場鑑賞225本目



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 【ストーリー】
 先祖代々、チャンスのあとに大きな不運に見舞われるというジンクスがあるモーガン一家。兄のジミー(チャニング・テイタム)はアメフトの天才選手だったがけがで片足が不自由になり、妻のボビー(ケイティ・ホームズ)と離婚。たまに幼い娘のサディ(ファラ・マクジーン)とあうのが唯一の楽しみ。弟のクライド(アダム・ドライヴァー)もイラク戦争で片手を失い、今は義手でしがないバーテンをしていた。

 レース場の配管工事をしていたジミーは、会社にリストラされて失業される。工事で地下金庫への通路を発見したジミーはクライドとともに、大金を強奪する計画をたてる。それには、爆破のプロ、ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)が必要だった。ところが、バングはいま刑務所に服役中。そこでジミーは奇想天外な強盗計画をたてる。

 【感想】
 よく、アメリカでニューヨークやロスのような大都会と田舎町は完全に文化も考え方も分かれているといわれます。本作をみていると、田舎町の下層階級の暮らしが垣間見えます。日本でも似たようなものかもしれませんが、ワルはワルで何となく顔見知りだけど、しょせんはチンピラ程度。でも、仲間内では一致団結して、法をおかすなど関係なく、すかしたエリートに反撃すると拍手喝采。こんな田舎町のにおいがぷんぷんします。

 さらに、仲間内には優しいということで、ジミーとサディの親子愛もでてきます。元妻のボビーやその再婚相手(ボーデン・ジョンソン)はいけすかないけど、娘を溺愛。冒頭、ジミーが自動車修理をするシーンで、まだ幼女なのにジミーの好きなカントリーウエスタンを一緒に聞きながら工具を渡すシーンは、何気ないけど後半につながる重要な場面。妻は他人だけど、娘は身内という感覚は、よくあるハリウッド映画の、元妻はやはり自分を選ぶという作品とは一線を画しています。

 また、レースのスポンサーである大企業社長のマックス(セス・マクファーレン)もいけすかないやつとして、嘲笑の対象になっています。金と地位にまかせて、クライドの義手をバカにしたマックスに、ジミーは殴りかかってボコボコにして、身内への情の厚さを見せつけます。ぼんくらなジミー兄弟とちがって、美人の妹メリー(ライリー・キーオ)も、なんだかんだいって兄たちの強盗計画を手伝うのだから一家のまとまりはすごい。

 強盗計画はよくねられたものでしたが、ハプニングの連続で成功するかどうかがひやひや。さらに、終盤も二転三転するところがあり、一筋縄ではいかないというか、なんでこんな複雑にするのかなと思いました。実は中盤でジミーが強盗するときの注意点をリストにするシーンがあり、字幕は全部を紹介していなかったのですが、これが全部わかれば、なるほどなと思えるそう。こういうひねった作風はさすがソダーバーグ監督です。

 豪華キャストのなかでもダニエル・クレイグは007と全然ちがって、鈍くさいチンピラ役に徹しており、楽しそうに演じています。また、FBI捜査官役のヒラリー・スワンクは出番が少ないものの、最後の最後でおいしいところをもっていってます。続編があってもまったり楽しめるかも。
posted by 映画好きパパ at 06:46 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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