2017年11月29日

火花

 お笑い芸人・又吉直樹の芥川賞受賞作を映画化。夢と苦しい現実のギャップにもがく若手芸人たちの青春は素直に感動したけれど、俳優が芸人役をやっても、漫才は笑えないので、パンチが効かない部分もあったなあ。

 作品情報 2017年日本映画 監督:板尾創路 出演:菅田将暉、桐谷健太、木村文乃 上映時間:120分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2017年劇場鑑賞226本目



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 【ストーリー】
 売れない漫才コンビ「スパークス」の徳永(菅田将暉)は営業先で出会った先輩芸人の神谷(桐谷健太)の天才的な芸風にほれこみ、弟子入りを志願する。神谷から芸に対する独特の哲学を学ぶとともに、神谷の同棲相手の真樹(木村文乃)にも弟のようにかわいがられ、公私ともに神谷の影響を受ける。それは徳永の相方の山下(川谷修士)と過ごす時間よりも濃い時間だった。

 やがてスパークスはテレビ出演などが決まっていく。それとともに、自分がやりたい漫才か、客に売れる漫才か、徳永と神谷の意識も少しずつずれていく。それでも、神谷と真樹を慕っていた徳永だったが…

 【感想】
 普段、舞台やテレビで笑わせてくれる芸人が、裏では大変な苦労をしているというのは、古くはチャップリンのライムライトでも取り上げられていますし、映画や小説として取り上げやすい題材なんでしょう。たしかに表と裏のギャップは驚かされますし、貧しさやライバルたちとの熾烈な競争の厳しさをみていると主役たちを応援したくなります。

 ただ、その一方でお笑いはお笑いで楽しみたいというのもあるのですよね。本作の場合、スパークスや、神谷と相方・大林(三浦誠己)で作るアホンダラの漫才が、今ひとつ面白くない。菅田、桐谷といった関西弁で芸達者な俳優が演じて、川谷は2丁拳銃の芸人なんですけど、やはりコント独特の雰囲気は、映画では出しにくいということなんでしょうか。その分、神谷の天才ぶりがわかりにくかった。

 また、原作通りなのかもしれませんが、終盤がやたら長く、もっとすぱっと切れば余韻に残れてよかったろうに。まあ、ウェルメイドで終わらすよりは、お笑いというものの業の深さを伝えたかったのかもしれませんけど、ちょっともったいなかった。

 それでも、青春映画としてみれば、芸というゴールのない世界で栄光を目指してあがく若者たちの様子は、僕のようなおじさんでも十分楽しめました。菅田はもうこの世代で一番役柄の広い役者といっていいぐらい、彼の演技は信頼できます。また、木村がこれまでのお嬢様系の役柄とは違った、金髪のキャバ嬢で、自宅ではすっぴんのようなメイクをしているのも、好感をもてました。邦画の青春映画として堪能できる作品です。
posted by 映画好きパパ at 06:44 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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