2017年12月09日

泥棒役者

 「とと姉ちゃん」の西田征史監督・脚本によるオリジナルコメディー。よく考えると多少苦しいところもあるけれど、根っからの悪人がいないほんわかした喜劇でした。

 作品情報 2017年日本映画 監督:西田征史 出演:丸山隆平、市村正親、石橋杏奈 上映時間:114分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ渋谷 2017年劇場鑑賞235本目





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 【ストーリー】
 元金庫破りで少年院に入っていたはじめ(丸山隆平)は、美沙(高畑充希)という恋人もでき、まじめに工場で働いていた。しかし、泥棒仲間の畠山(宮川大輔)が現れ、少年院に入っていた過去をばらされたくなければ協力しろと脅される。

 畠山とともに豪邸に忍び込んだはじめだが、住人の前園俊太郎(市村正親)と鉢合わせ。しかし、絵本作家の俊太郎がはじめのことを新しく来た編集者と勘違いして命拾い。ところが、俊太郎が二階にあがると、本物の新人編集者・奥江里子(石橋杏奈)が訪ねてきた。はじめは今度は俊太郎のふりをして、江里子をごまかそうとするが成り行きで原稿を書いて、江里子に渡さなければならなくなる羽目に。さらにそこへ空気を読まないセールスマンの轟(ユースケ・サンタマリア)まで登場して、事態は混沌としていく。

 【感想】
 前半は勘違いが勘違いを呼ぶお笑い、後半はちょっとのサスペンスと人情ものでうまくおとしたウエルメイドな作品です。いくら何でも担当編集者が作家の顔をしらないということはないだろうと思いますが、それなりのいいわけを用意しており、それもあとの伏線になっています。

 単純に笑えるだけでなくて、うまくいかない人生でも努力と友情と勇気があれば乗り越えられるというだれもが納得するだろう教訓を背景にしているのがいい。はじめだけでなく、江里子も編集者として失敗続き、轟のセールスする商品はまったく売れず、俊太郎も作品が描けずに苦しんでいます。けれども、最初は互いにうさんくさいと思っていた4人が、力を合わせて難題に取り組むうちに友情のようなものがでてきて、というのはわかりやすく面白いストーリーでした。

 上映中のほとんどが俊太郎の屋敷内というシチュエーションコメディーだけど、飽きそうになるととんでもない難題が起きたりして、最後まで楽しめました。このへんは西田監督、脚本が巧みだなと素直に思います。

 丸山は狂言回しのような感じで薄い演技なので、市村、ユースケのアクの強さを補ってぴったり。高畑はとと姉ちゃんつながりの出演でしょうが、短い出番だけどおいしいところをもっていってます。よかったのが石橋で、当初予定の清水富美加が降板したリリーフですけど、つたない部分も帰国子女の新米編集者という役柄にはぴったりで、熱心さがつたわってきました。また、エンドロール後に監督の前作「小野寺の弟・小野寺の姉」の2人がカメオ的に出てきますので、お見逃し無く。
posted by 映画好きパパ at 07:35 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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