2017年12月13日

永遠のジャンゴ

 ジプシースウィングの創始者で、天才ギタリスト・ジャンゴ・ラインハルトの第二次大戦中の秘話。丁寧にとっていてジャンゴのファンならたまらないでしょうが、知らない僕からすると、きまじめすぎる感じも受けました。

 作品情報 2017年フランス映画 監督:エチエンヌ・コマール 出演:レダ・カテブ、セシル・ドゥ・フランス、ベアタ・パーリャン 上映時間:117分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2017年劇場鑑賞238本目



 
ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 【ストーリー】
 1943年、フランスを占領したナチスはジプシーを迫害していた。ジプシー出身のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(レダ・カテブ)は、ミュージシャンに戦争は関係ないとコンサートを続けるが、ドイツ軍からベルリンでコンサートを開くよう命令を受ける。

 ジャンゴの古なじみのルイーズ(セシル・ドゥ・フランス)や妻のナギーヌ(ベアタ・パーリャン)は、ベルリンに行けば逮捕されて戻れないとドイツ行きを反対。ルイーズの紹介でスイスに亡命しようと国境の町に潜伏する。だが、そこもドイツ軍が進駐してきて…

 【感想】
 序盤から演奏シーンをふんだんに盛り込んで、苦しい時代だけど音楽で生きる力を与えた天才ジャンゴの様子を映し出します。若い頃に手をやけどして片手が3本の指しか使えないのに、ギターを弾けばだれにも負けない。音楽を聴いているだけでも、当時のパリにタイムスリップしたようです。

 しかし、ドイツ軍はそんな音楽にも制限をつけます。ブルースは敵性音楽だから演奏中止とか、アップテンポな曲にあわせて踊るのは禁止だとか。最初はばかばかしさに笑いとばしていたジャンゴも、知り合いのジプシーたちが殺されたり、収容所にいれられることをしっていき、次第に自分たちの身に危険が迫っていることが分かります。

 人間なんてそんなもので、ちょっと離れたところでの危険はどこか他人事にみてしまう。そして、いざ自分の身に起きたときにはもう手遅れに近くなる。ジャンゴたちもまさにそんな感じでした。歴史にIFはないですが、ジャンゴがドイツにいっていたらどうなったのでしょう。おそらく悲劇的な結末になっていたのではないでしょうか。

 国境の町に潜伏したジャンゴですが、ドイツ軍だけでなくフランスの警察や住民からもジプシーたちは嫌がらせを受けます。フランス映画なのにこのへんはきちんと描いているのはさすがですし、ユダヤ人虐殺をテーマにした作品は多いけれど、ジプシー虐殺に関してはあまり見たことがないので、勉強になりました。

 後半の脱出劇は映画的演出でハラハラさせている部分もあるのでしょう。ただ、ナチスによる蛮行は実際にあり、そのことを突きつけられるラストは胸が苦しくなりました。
posted by 映画好きパパ at 07:02 | Comment(0) | 2017年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。