作品情報 2013年日本映画 監督：市井昌秀 出演：星野源、夏帆、平泉成 上映時間117分 評価★★★★（五段階） ネット配信鑑賞
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【ストーリー】
お堅い市役所勤務、コミュ障で友人もおらず職場でも浮いている天雫健太郎（星野源）。家出もゲームばかりしている健太郎のことを心配して両親（平泉成、森山良子）は、親による婚活パーティーへ出席する。
パーティで知り合ったの今井夫婦（大杉連、黒木瞳）の娘奈穂子（夏帆）と見合いすることになった健太郎だが、エリートの自分のことを自慢して、健太郎をバカにする今井に、健太郎の両親は怒って物別れに。だが、見合いの前に健太郎と奈穗子は偶然出会っており、健太郎は一目惚れしていたのだ。奈穗子も病気で失明していたが、自然体の健太郎に好意をもっていた。しかし、見合いが物別れに終わってしまい…
【感想】
非常にまったりした恋愛映画。夏帆がものすごく美人にとれており、びっくりしました。特にラブシーンはびっくりするほどきれいで、感心しきり。美男美女だけど、それぞれ童貞、視覚障害者というハンディがあるなか、自分たちの心に正直に生きようという２人の様子はなんともほほえましい作品です。
健太郎は人に傷つけられるのを恐れて、恋愛だけでなく、対人関係全体を閉ざしていました。しかし、まさに天使のような女性に出会ったことで、その殻は徐々に崩れていきます。恋愛映画の王道っぽく、途中で障害も入りますが、人間的に大きく成長できた彼をみていると、観客に過ぎない僕も応援したくなります。
また、奈穂子も牛丼屋にいったことすらないお嬢様でした。その彼女が健太郎とのデートでいった牛丼屋のシーンは本当に印象的。どうしていいかわからないけど、何とか彼女を支えてやろうという温かい健太郎の心が伝わってくるのです。こういう何気ない光景を絵にするというのは映画の醍醐味ですね。
両家の親では俗物っぽい大杉連がうざったいけれど、彼も含めてベテラン俳優の演技の共演というのが楽しめます。なんだかんだいっても自分の子供がいくつになってもかわいいというのは、当たり前かもしれませんが、心がほっとします。心を癒したくなるときに最適な作品といえましょう。
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