2018年01月20日

噓八百

 芸達者の俳優をそろえたコンゲームだけど、なんか細部に突っ込みどころが多くて、痒いところに手が届かない感じ。特にラストの意図がよく分かりませんでした。

 作品情報 2017年日本映画 監督:武正晴 出演:中井貴一、佐々木蔵之介、近藤正臣 上映時間:105分 評価★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2018年劇場鑑賞11本目



ブログ村のランキングです。よかったらポチッと押してください
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村


 【ストーリー】
 古物商の小池(中井貴一)は、大物鑑定士の棚橋(近藤正臣)と業界の大物、樋渡(芦屋小雁)に騙されて店を失い、ワゴン車で旧家を回っては、舌先三寸でお宝を巻き上げる毎日だった。ある日、堺の旧家を訪れた棚橋は土蔵の中から千利休の幻の茶碗を発見。当主(佐々木蔵之介)には価値がないものだったといって、二束三文でもらってしまう。

 ところが、その男は当主でも何でもなく、落ちぶれた贋作屋・野田だったのだ。見事に騙された小池は激怒するが、鑑定に同行した小池の娘いまり(森川葵)と、ひきこもりで模型マニアの野田の息子・誠治(前野朋哉)が意気投合して仲良くなってしまう。仕方なしに、野田の家に泊まった小池は、野田も棚橋たちの犠牲者だと知り、ニセの利休の茶碗を使って、一緒に復讐しようと計画する。

 【感想】
 コンゲームだから、狐と狸の化かし合いを楽しむわけで、中井、佐々木、近藤と芸達者なベテランの掛け合いは素直に面白い。脇役の吉本系の人たちも、舞台が大阪だけにマッチしていました。また、茶碗をどうやって作るかの課程を、モンタージュ的にたったか移したり、映像的にも工夫していました。

 ただ、それにしてもいくつか腑に落ちないところがあって、古美術業界の慣例と流せるのかもしれないけれど、たとえば、棚橋と樋渡は小池を騙したわけだから、小池からの話をそんなにひょいひょい乗るのかなというのが疑問です。もはや店も持てないぐらいおちぶれている相手の話が、口先三寸であるほど、疑いたくなるのでは。

 それに、終盤の野田をめぐる登場人物の動きの意味がわからない。キャラの心情がわからないので、たんに騙し合いをさらにみせたかっただけと、むしろ疲れてしまいました。終盤のシーンをいれるのなら、もう少し伏線をはるなり、時間をかけて丁寧にとればいいのに。

 ただ、こうした映画をみると、古美術というのがいかに魑魅魍魎かということがよく分かるし、古狸、古狐の化かし合いをお気楽にみられるし、千利休のうんちくもえられるとかんがえれば、正月にふさわしい娯楽映画でした。
posted by 映画好きパパ at 05:56 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。