2018年02月11日

不能犯

 いかにも漫画っぽい話だなと思ったら、原作が漫画でした。主演の松坂桃李は良かったけど、あとは沢尻エリカをはじめ、それなりに有名どころをそろえているのに、今ひとつ。演出意図を俳優陣がうまくこなせなかったのかなあ。でもこういうダークな作品、嫌いじゃないです。

 作品情報 2017年日本映画 監督:白石晃士 出演:松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑 上映時間:106分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ日本橋 2018年劇場鑑賞32本目 



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 【ストーリー】
 電話ボックスの下に殺したい相手の名前を貼り付けると、黒衣の男(松坂桃李)が願いをかなえてくれるという噂が広まっていた。杉並北署の刑事、多田(沢尻エリカ)は原因不明の死亡事故が相次ぎ、その現場で黒衣の男が目撃されていることから、事件と関係があるとにらみ、新人刑事の百々瀬(新田真剣佑)と捜査をはじめる。

 そして、ある事件の現場でとうとう男を捕まえる。先輩刑事の夜目(矢田亜希子)と、宇相吹(うそぶき)と名乗る男を取り調べたが、証拠は何もなく釈放。さらに、夜目も不可解な死を遂げてしまう。殺人を起こしながらも、超能力で相手の心を支配する宇相吹は、犯行が実現不能な不能犯として罪に問われない。多田は凶行をとめようとするのだが…

 【感想】
 見つめるだけで相手の精神を好きなように操れるなんて、よくあるような設定で藤原竜也主演の「MONSTERZ」なんてのもありました。また、後日見たダークタワーのマシュー・マコノヒーも似たようなの能力をもっていますね。本作の場合、ただ相手の精神を操るのではなく、相手の弱みに漬け込んで相手を自滅させるという工夫を凝らしており、さらに、殺しの依頼をしたほうも、純粋な動機でないと、自分が破滅させられます。ある意味、ダークヒーロー的な存在の宇相吹を松坂が好演しています。

 さらに、殺害依頼を出すほうが誤解をしていたり、私欲にまみれたりして、自分もろとも破滅してしまうケースもあり、あくまで宇相吹は狂言回しに過ぎないといえます。後半は大きな事件に多田が巻き込まれるのですが、ここでもまさに宇相吹はダークヒーロー。薄っぺらい正義ばかりかざす多田よりも宇相吹のほうが、よほどキャラクターとして魅力的です。

 BGMの多用が最初は気になりましたが、物語が進むにつれて、雰囲気にあっているように思えてきました。爆破シーンなどもありますが、SFXもすんなり作品に溶け込んでおり、結果は想像はつくとはいえ、手に汗握りながら見られます。

 ただ、沢尻が正義を振り回す単純で勝気な女性刑事というテンプレのような役でしかみえなかったのをはじめ、矢田、真野恵里菜、忍成修吾、芦名星とそれなりの俳優、女優を起用しているのだけど、いずれも演技が大味で、漫画っぽくみえてしまいました。低予算ホラーを作っているときの白石晃士は、フェイクドキュメンタリーぽく登場人物の動きも自然だったので、予算、有名俳優がつくとこれまでと違う作風にしたかったのでしょうか。もっと自然な感じで見たかった気もします。

 ともあれ、ラストまで疾走するホラーアクションで、最後までしっかり楽しめたことは間違いありません。エンディングロールの字幕がエヴァンゲリオンの旧作みたいなのはなんかの狙いだったのでしょうか。
posted by 映画好きパパ at 07:02 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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