2018年02月22日

ぼくの名前はズッキーニ

 母親の死で児童養護施設に入所した9歳の少年の日常をストップモーションアニメで描いた作品。フランスらしいシニカルな部分もあるけれど、生きていることだけで人は幸せだと実感できます。

 作品情報 2016年フランス、スイス映画アニメ 監督:クロード・バラス 声の出演:ガスパール・シュラッター、シクスティーヌ・ミューラ、ポラン・ジャクー 上映時間:66分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2018年劇場鑑賞42本目 



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 【ストーリー】
 9歳の少年イカール(声・ガスパール・シュラッター)は、アル中だった母親の事故死で孤児となり、児童養護施設にいれられる。イカールは母のつけてくれたあだ名ズッキーニを気に入っており、施設でも自分の名前はズッキーニだと主張する。

 施設にはさまざまな境遇の子供がいた。親が死亡した子供だけでなく、性的虐待を受けたり、父親が母親を殺してしまったり。それぞれ心に傷をおった子供たちに、最初はなじめなかったイカールも次第にうちとけていく。ある日、カミーユ(シクスティーヌ・ミューラ)という大人びた少女が入所してくる…

 【感想】
 普通の人には想像もできない過酷な状況で養護施設に入ったこどもたち。トラウマをひきずりつつも、同年代の子供たちとの交流で元気も徐々に取り戻してしまいます。その一方で、暖かい家族への憧憬というのも深く、親の迎えを待ち続けたり、養子になりたいという気持ちも強い。こんな子供たちをみていると愛おしくて、抱きしめたくなります。

 さりげない描写でえげつない事情が浮き上がってくるのもフランス映画ならではでしょうか。お涙頂戴にしないかわりに、施設でのいじめとか、補助金めあての里親希望者とか、現実にもあるだろうことを、淡々と描写していきます。本当にどれも日常の中に起こりえることとしているのが、なんとも複雑な気持ちにしてくれます。

 その一方で、園の教師たちやイカールを保護した警官のレイモン(ミシェル・ヴュイエルモーズ)といった手本となる大人が、子供たちをきちんと見守ってくれます。僕もこうした大人にならなければと思うし、そのような人が一人でも増えれば、それだけ不幸な子供は減るのではと夢想してしまいます。

 ストップモーションですし、キャラクターデザインも不格好なかんじですけど、それもズッキーニというタイトル同様、スマートではないけどほっこりさせる効果がありました。上映時間も短いというのも、ポイントでした。
posted by 映画好きパパ at 07:14 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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