2018年02月23日

大杉漣さん21世紀ベスト10

 名脇役としてしられる大杉漣さんがなくなりました。主演の一人として出られているバイプレイヤーズはまだ放映中で、本当にびっくりしました。ご冥福を心からお祈りします。さて、大杉さんは脇役中心ですが、総理大臣から浮浪者まで、小心で娘思いの父親から冷酷なヤクザの組長まで幅広く演じています。80年代のロマンポルノは見ていませんが、90年代からたけし映画の常連になり、テレビに映画にと幅広く活躍されています。そこで、大杉さんの演技が印象に残る作品をテレビ、映画から10本あげてみました。最近の作品にしようといずれも21世紀のものに限っています。ベスト10といいますが、順位はなく発表年順です。



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【映画】

1、発狂する唇(2000年)
 佐々木浩久監督のナンセンスSF映画。阿部寛扮するFBI捜査官の上司の大佐としてめちゃくちゃな指令をしたあげく、好き放題に暴れる楽しそうな役を演じてます。ラストも衝撃的というか、なげやりというか、思わず笑っちゃう。


2、エクステ(2006年)
 園子温監督のホラー映画で、栗山千明演じるヒロインと対決する悪の権化、といえばすごいのですが、実態は髪フェチの気持ちわるい中年変質者。そのきもメイクぶりや、髪の毛への偏愛の集大成といえる主題歌「全ての髪フェチに捧げる歌」も歌い、一度聞いたら忘れない強烈な歌声になっています。


3、蜜のあわれ(2016年)
 室生犀星原作の幻想的な文芸映画で主役の老作家を演じています。二階堂ふみの金魚の精や真木よう子の幽霊に生活をかきまわされる、温厚だけどちょっと色気づいた老人を好演。本人の素に近いのではないかというような軽妙な演技を楽しめました。


4、シン・ゴジラ(2016年)
 日本中の話題をかっさらった大作映画で総理大臣として、ゴジラ大作の総指揮をとる役で注目されました。とはいえ、小心で部下任せといういかにも日本の政治家っぽいのが大杉さんらしい。内閣総辞職ビームという語感の良さや、「バイプレイヤーズ」の自虐的な台詞もあり、後期の代表作といえるでしょう。


5、アウトレイジ最終章(2017年)
 北野武監督とくんだヤクザ映画の掉尾を飾る作品。日本最大の暴力団組長でありながら、小者で部下に簡単に騙され、裏切られるという情けない役柄。切れたヤクザの怖さと命乞いの情けなさと、まさに大杉さんにしかできない両極端の演技です。映画俳優としては本作が遺作にふさわしいといえましょう。


【テレビドラマ】

6、僕の生きる道(2003年、フジテレビ系)
 大杉さんは草なぎ剛さんとの共演が多く、草なぎさんの恋人の父親で、暖かく2人を見守るというのが定番ですが、本作はその源流ともいえるもの。末期がんを宣告された草なぎさん演じる教師秀雄の恋人が矢田亜希子さん演じる千秋でした。大杉さんは千秋の父で学校の理事長という立場。時には厳しく、時には暖かく2人のことを見守る父親像は平成の男性の理想ではないでしょうか。


7、相棒 「殺してくれとアイツは言った」(2003年、テレビ朝日系)
 人気刑事ドラマ相棒で、現在も衣笠副総監役で小物の悪役を演じていますが、初期の相棒で、杉下右京すらかなわない天才殺人者を演じたのがこの作品。そもそも杉下警部が犯罪者に負けることと、衝撃のラストあわせて、相棒史上に残る名作であり、冷酷な天才犯罪者という役がぴったりでした。


8、みをつくし料理帖(2012年、テレビ朝日系)
 両親も店も失った天才女性料理人みお(北川景子さん)の成長と活躍を描く時代劇。大杉さんはみおの才能を見抜き、雇うそば店主の種市役をしています。自分は体を壊して調理を彼女に任せながら、男尊女卑の江戸の社会で、みおの師匠としても相棒としても活躍します。「こいつはいけねえよう」という決めぜりふは印象深い。スペシャルドラマで2回放送されただけで原作の途中で終わり、昨年は別キャストでNHK版がはじまっちゃいましたが、原作の最後までみたい作品でした。

9、バイプレイヤーズ(2017年、テレビ東京系)
 大杉さんはじめ、日本を代表する脇役たちが実名で登場する異色ドラマ。大杉さんは個性豊かな脇役たちのリーダーとして、みんなから頼られ、でも情けないところも多々あるという、これまた本人を彷彿とさせる役です。現在、第2シーズンを放送中で、そのロケ終了後、ホテルに帰ったところで病院にはこばれ、共演者に見守られながら亡くなられたという、まさにライフワーク的作品。今シーズンを最後まで見届けるつもりです。


10、ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2017年、TBS系)
 人気ネットゲームで、断絶状態にあった父と息子の会話が復活するという心温まるファミリーストーリー。大杉さんは、息子(千葉雄大さん)とはしらずに、ゲームで同じパーティを組みます。そして、パーティの冒険や会話を通じて、父親を煙たがっていた息子に、仕事一筋で冷たく見えた父親の真意がはじめて伝わるという、現代の家族の形をうまく描いています。


番外 隻眼の虎(2015年、韓国映画)
 戦前の朝鮮で、野生として最後まで生き残った凶暴な虎とそれを追う猟師の物語。スタッフ、主要キャストは韓国人のなか、大杉さんは虎の捕獲を命じる現地の将軍役をやっています。韓国映画に出てくる日本軍人というと冷酷非道な悪役が多い中、いかにも大杉さんぽいテイストを醸し出しつつ、支配者の酷薄さもだしており、韓国を代表する俳優、チェ・ミンシクとの共演は見応えがあります。アジア映画に日本人俳優の進出が続く中、大杉さんのもっと国際的な舞台での活躍もみたかったです。
posted by 映画好きパパ at 07:33 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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