2018年02月24日

ルイの9番目の人生

 ファンタジー風味をつけつつ、子供の生きることの大変さとすばらしさを映し出しました。しかし男は子供だろうと大人だろうと、哀しい生き物ですね。

 作品情報 2015年カナダ、イギリス映画 監督:アレクサンドル・アジャ 出演:エイデン・ロングワース、サラ・ガドン、ジェイミー・ドーナン 上映時間:108分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 2018年劇場鑑賞43本目 



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 【ストーリー】
 ルイ(エイデン・ロングワース)は幼い頃から8度も死ぬような目にあう不運の持ち主だった。そして9歳の誕生日。父ピーター(アーロン・ポール)と母ナタリー(サラ・ガドン)とともに海辺へピクニックにいったルイは崖から転落して植物状態になる。

 ピーターは現場から逃走し、警察の捜査でも行方がわからなかった。ルイの担当になった小児科医のアラン(ジェイミー・ドーナン)の周りでも、常識では考えられない不思議な出来事が相次ぐ。アランはルイの秘密をふれようと、事件を調べはじめるのだが…

 【感想】
 当初はファンタジーかミステリーめいた不思議な話で、実際、怪物がでてきたり、理性では解決できない場面もあるのですが、実はきちんと筋が通っていて、最後に父から息子への愛情、息子から母への愛情の深さに涙します。夫婦の仲が悪くても、子供との関係はまた別ということでしょうか。

 ショッキングなホラーが多いアレクサンドル・アジャ監督ですが、本作ではどことなく不穏な住まいの様子や、病院の特別病棟といったものをみせる反面、イメージ豊かな深海の洞窟など、何とも耽美的な絵つくりもしています。そして、謎めいた美貌をみせるサラ・ガドン、悪役の多さから何を考えているかわからないアーロン・ポール、そして純真な子役のエイデン・ロングワースが、家族とは何かという微妙な関係を演じきります。

 特に、母であるとともに女でもあるサラ・ガドンの妖艶な雰囲気というのはたまりません。医師であり、冷静であるはずのアランが次第に奇妙な世界に巻き込まれていくのは、母子の普通ではない関係を目の当たりにして、どんどん歯車がずれていったからなのでしょう。

 それにしても、ルイ役のエイデン・ロングワースの演技はお見事のひとこと。昏睡状態にあるので独白シーンも多いのですが、これは回想シーンなのか、それともルイの妄想なのか、みているこちらも五里霧中になりつつ、アレクサンドル・アジャ監督の手のひらにのせられた感覚です。僕も父親なので、いろいろ感じるところがある作品でした。
posted by 映画好きパパ at 07:22 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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