作品情報 2018年日本、中国映画 監督:チェン・カイコー 出演:染谷将太、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン 上映時間:131分 評価★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ港北 2018年劇場鑑賞54本目
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【ストーリー】
唐の皇帝が謎の病気にかかり、祈とうに呼ばれた日本からの留学僧空海(染谷将太)は不気味な黒猫を宮殿でみたあと、皇帝は不可解な死を遂げる。さらに、謎の事件が唐の都・長安で相次いだ。
宮廷の記録係で詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と皇帝の死の謎をさぐる空海は、半世紀近く前の絶世の美女楊貴妃(チャン・ロンロン)と玄宗皇帝(チャン・ルーイー)の愛と死、日本人ながら玄宗の信頼を受けた阿倍仲麻呂(阿部寛)の存在が事件に絡んでいることに気づく。
【感想】
唐の都の豪華さや、チャン・ロンロンの美女ぶりはすごかったけど、内容は今ひとつ。
中国史をわかっていないと、よく理解できない部分もありますが、とりあえず、原題は「妖猫伝」で、中国人も空海はしらないでしょうから、空海、白楽天のバディによる、妖猫との対決になっています。
しかも、僧侶と詩人ですから、妖猫と対決するといっても武力はゼロ。猫が武人たちを襲っている間、ふすまをしめて隣の部屋にいるのですから、拍子抜け。空海は密教を日本にもちかえっているから、陰陽師みたいに呪文で対決するのではなく、過去の因縁を解く歴史ミステリーぽくなっています。
ただ、結局、愛の物語といっても、妖猫の復讐の動機といっても、なんかチープで、なまじセットや衣装が豪華なだけにかえって空疎に感じてしまいます。しかも、ホラーぽさを出すためか、猫は目玉しか食わないとか設定もあり、こんな猫がいたら嫌だなとすら思ってしまいました。とりつかれた女性がかわいそう。
ただ、日中大作なのでセット、美術、エキストラの数とかもすごいし、一種のファンタジーとしてお気楽に見るのならば、映画の魔法の世界に連れて行かれます。RADWIMPSの主題歌も○。阿部ちゃんが阿部役だったのはしゃれなんですかね。
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