2018年03月12日

レオン

 同名の有名映画もあるし、竹中直人と知英の男女入れ替わりなんて手垢にまみれた作品をだれが見に行くのかと思いつつ、鑑賞したところ一周回って意外な拾いもの。こういうばかばかしいコメディもたまにはいいなあ。

 作品情報 2017年日本映画 監督:塚本連平 出演:知英、竹中直人、吉沢亮 上映時間:100分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2018年劇場鑑賞59本目



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 【ストーリー】
 大手企業朝比奈フーズ社長の朝比奈玲男(竹中直人)は一代で会社を築いた立志伝中の人物だが、超ワガママのセクハラ男。社内で好き放題やっていた。一方、経理の派遣OL小鳥遊玲音(知英)は地味で暗く、社内でもバカにされており、親友のサリナ(大政絢)だけが、彼女の味方だった。

 玲音は好きだったイケメン会計士の日下(山崎育三郎)にもてあそばれて捨てられたあげく、会社もクビになり失意のどん底に。道をふらふら歩いていたところ、朝比奈の運転している暴走車にはねられそうになり、気を失う。気づいたら玲音と朝比奈の心と体が入れ替わっていた。植物状態の玲音(外見は朝比奈)をよそに、朝比奈(外見は玲音)は、甥で副社長の政夫(斉藤慎二)に助けを求めようとする。ところが、事故は政夫と日下の陰謀で、会社から朝比奈を追放する計画があり…
 【感想】
 原作漫画はありますが、脚本の吉田恵里香は「ヒロイン失格」「リベンジgirl」といったコメディ映画を手がけており、合う合わないの振れ幅は大きいのですが、本作はあまりにもばかばかしいところが気に入りました。

 知英はテレビドラマ「民王」で草刈正雄と中身が入れ替わる役をやっており、中年親父の役はお手の物ですし、竹中はこういう大げさなコメディが得意。さらに、登場するたびにボレロのようなBGMを流して踊りまくる山崎と、大げさ組がいる一方、徹底的に主人公のサポートに回る大政と、真面目一筋で、でも玲音に惚れている一条(吉沢亮)の存在がいいアクセントになり、ちょうどいいあんばいになっています。

 知英が男性陣のだれかとラブシーンになるたびに、「本当はこう」という字幕が入って、竹中と男性陣のラブシーンになるのだけど、あれは演じている方は笑わずにすんだのかなあと思えるほど、竹中の過剰演技が爆発。さらに入れ替わりということで「君の名は。」「転校生」のパロディもあるし、最後までしっかり笑えました。特に、一条にデートに誘われた朝比奈(外見は玲音)が、「これが恋なのか」とどきどきするシーンは爆笑してしまいました。

 ストーリーも会社の乗っ取り劇と、朝比奈、玲音それぞれが、入れ替わることによって成長するようすをきっちりとわかりやすくまとめており、大筋はまとめてあるものの、ところどころで変化球を投げてきており、飽きさせません。低予算でチープな作品でも、しっかり笑わせてもらえるというのはうれしい限りです。
posted by 映画好きパパ at 07:06 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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