2018年03月29日

ナチュラルウーマン

 トランス・ジェンダーを描いて、チリの作品としてアカデミー外国語賞を受賞した本作ですが、テーマに助けられた感じがします。

 作品情報 2017年チリ、ドイツ、スペイン、アメリカ映画 監督:セバスティアン・レリオ 出演:ダニエラ・ベガ、フランシスコ・レジェス、ルイス・ニェッコ 上映時間:104分 評価★★★(五段階) 観賞場所:新宿シネマカリテ 2018年劇場鑑賞75本目



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 【ストーリー】 
 チリの首都サンティアゴで、トランスジェンダーの歌姫マリーナ(ダニエラ・ベガ)は恋人のオルランド(フランシスコ・レジェス)と幸せな誕生日デートを送る。オルランドは元妻ソニア(アリン・クーペンヘイム)と成人した息子ブルーノ(ニコラ・サアベドラ)がいる初老の男だが、二人は満ち足りた同棲生活を送っていた。

 だが、夜中に突然、オルランドが発作を起こし、病院に連れて行くも帰らぬ人となってしまう。だが、警察はマリーナが何か犯罪に関与したと疑いをかけ、遺族からはすぐに家を明け渡すように求められる。周囲の冷たい仕打ちに我慢していたマリーナだが…

 【感想】
 チリの現状というのをよく知らないのですが、日本でもここまで露骨でなくてもトランスジェンダーに対する冷たい視線というのはあるでしょう。特に妻子の立場からすれば、トランスジェンダーに夫であり父を奪われるというのは、感情的に許せないというのはわかります。

 しかし、だからといって、トランスジェンダーだから差別していいということにもならず、そのへんは難しい問題です。途中、ブルーノが友人たちをつれてマリーナに暴力をふるうシーンがありましたが、がたいの大きな男たちに襲われた時の恐怖、屈辱はいかなるものか。しかも化け物扱いされるのですから、精神的にはどちらが化け物かといってあげたい。

 ダニエラ・ベガもトランスジェンダーであり、当事者が演じることで物語に迫真性をもたらしています。とはいえ、終始、淡々とした描写が続き、途中で眠くなってしまったのも事実。
差別が日常的に起きているということを表したいのかもしれませんが、延々と精神的に鬱な描写が続くのはちょっとしんどかったです。

 光がきらめくクラブでのダンスシーンですとか、死んだオルランドがマリーナを見守る幻想ですとか、所々で映像を工夫しており、そのあたりは監督の才能が伝わってきました。それでも、アカデミー賞受けしそうなテーマだから受賞したのかという思いはぬぐえませんでした。
posted by 映画好きパパ at 07:09 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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