2018年04月11日

ラブレス

 ロシアの一見裕福だけど、崩壊寸前の家庭に起こる悲劇。SNSの進展でコミュニケーション不全が起こり、自己愛が増幅してしまう現代に警鐘を鳴らす作品です。

 作品情報 2017年ロシア、フランス、ドイツ、ベルギー映画 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ 出演:マリヤーナ・スピヴァク、アレクセイ・ロズィン、マトヴェイ・ノヴィコフ 上映時間:127分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2018年劇場鑑賞87本目



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 【ストーリー】
 エリートビジネスマンのボリス(アレクセイ・ロズィン)とヘアサロンを経営する妻のジェーニャ(マリヤーナ・スピヴァク)の仲は冷え切っており、離婚の準備を進めていた。互いに愛人がいるため2人の悩みは12歳の息子・アレクセイ(マトヴェイ・ノヴィコフ)を相手に押しつけられるかどうかだった。

 2人は大げんかをして、互いにアレクセイが自分の新生活にいかに必要ないか罵りあう。その声はアレクセイにも聞こえていた。翌日、アレクセイは失踪する。だが2人とも愛人のところにおり、学校からの連絡で翌々日に気づくほどだった。警察の動きは鈍く、2人は人命捜索のボランティア団体に協力を依頼するが、そこでも喧嘩ばかりで…

 【感想】

 親なのに未熟で自分のことしか考えない迷惑な人たち。一種のサイコパスといえるかもしれません。こんな親の子供に産まれることはなんて不幸なことなんでしょうか。いくらお芝居とはいえ、愛する親に大声でいらないといわれて、泣きじゃくるアレクセイの姿は、あまりにも悲惨で見るに堪えませんでした。

 子供にとっては親が一番の見方のはず。もし、片方の親につらくあたられても、もう片方の親は味方についてくれると思いきや、暴力こそされないまでも無関心でいらないとされてしまう。母子の夕食で、息子に話そうとしないで愛人とのチャットに夢中になっているジェーニャや、行方不明の連絡があっても、会社での自分の立場を気にしてしまうボリス。二人とも、自分が大好きで、ほかの家族がどうなろうと一切関係ないのです。でも、こういう人たちって世界中で増えているのかもしれません。

 ロシア映画は戦争ものやアクションはみたことがあるけど、ホームドラマははじめてかも。警察があてにならないで、行方不明者捜索のボランティア団体のほうがよほど頼りになるなど、結構、感覚の違いはありましたが、それでも金と愛人に夢中な浅ましさは日本でもみることができるでしょう。とにかく人間の嫌なところをぐりぐりとみせつけられました。

 フランス映画っぽいというのか、ストーリーに直接からむわけでもない日常描写が結構、続きます。妊婦と寝るとか大人向けのシーンもあり、そこらへんも生きることの生々しさが伝わってきました。冬のサンクトペテルブルグの寂寥な風景も含め、見終わった後気分が荒涼となっちゃったなあ。 
posted by 映画好きパパ at 07:40 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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