2018年04月16日

BPM ビート・パー・ミニット

 1990年代前半のパリを舞台に、エイズへの偏見と闘う患者団体「アクト・アップ・パリ」の若者たちの活躍が取り上げられていますが、監督自身がメンバーだったため思い入れが強すぎる気が。あの時代のパリをしらないとちょっとわかりにくいでいすね。

 作品情報 2017年フランス映画 監督:ロバン・カンピヨ 出演:ナウエル・ペレス・ビスカヤール、アルノー・ヴァロワ、アデル・エネル 上映時間:143分 評価★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2018年劇場鑑賞89本目



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 【ストーリー】
 エイズが同性愛者や売春婦がかかる病気とみなされ、患者が差別されていた時代。政府や製薬会社に体当たりで抗議する患者団体「アクト・アップ」がアメリカに続いてフランスにもできた。中心メンバーの一人、ショーン(ナウエル・ペレス・ビスカヤール)は、HIV陽性の患者だったが、製薬会社に突入して血糊をぶちまけるなど行動派だった。

 アクト・アップ・パリの新メンバー、ナタン(アルノー・ヴァロワ)は、ショーンと行動をともにするうちに、互いに惹かれ合うようになる。だが、彼らの過激な行動にもかかわらず、政府や製薬会社の動きは鈍く、その間に帰らぬ仲間も次々と増えていった。やがてショーンは…

 【感想】
 時代性、国民性の違いはあるでしょうけど、違法行為を辞さず、正義を貫こうとして戦う姿は今の日本では考えられません。小さくまとまって、政府のいうことに唯々諾々として従う日本とはまったく違います。さらに運動も楽しもうとパレードふうにしたり、クラブで激しく踊ったりと、限りある生命を燃焼しつくそうという彼らの鼓動はまぶしかったです。もっとも自分が死んだら遺灰を抗議のために相手に投げつけろというのはいささか引きましたが。

 患者に同性愛が多かったこともあり、結構、男性同士のラブシーンが流れます。これはいかにもフランス映画っぽいと苦笑してしまいました。でも、異性、同性いずれにしろ愛する人がいて、文字通り命がけで守ろうとする姿は尊い。実話をもとにしているだけに、メンバーの病状が進むと心が痛みました。

 フランスの時代を担う若手俳優たちのなかからオーディションで選ばれ、9ヶ月の合宿も行ったと言うだけあって、一体感というのはみているこちらにも伝わってきました。しかし、立ち位置からすると彼らにぴったりと寄り添っているため、実際問題、どのような成果があったのかというのがわかりにくい。内部での意見対立なども実話なのかもしれませんが、結局、人が集まって思想が生まれるとこうなってしまうのか、というのは残念でなりませんでした。

 また、多くの登場人物が出ているだけに、もう少し、それぞれの背景、病状なども知りたかった気がします。特にソフィ(アデル・エネル)をはじめ女性メンバーに関しては描写も薄かったかな。それでも、あの時代、確かに彼らは生きたという証しはしっかりスクリーンの仲に残っていました。
posted by 映画好きパパ at 07:03 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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