2018年04月25日

リズと青い鳥

 高校の吹奏楽部を舞台にした人気アニメ「響け!ユーフォニアム」の番外編。僕はアニメも原作小説も未見ですが、本作だけで十分、青春の甘酸っぱさを堪能できました。

 作品情報 2018年日本映画(アニメ) 監督:山田尚子 声の出演:種崎敦美、東山奈央、本田望結 上映時間:90分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:チネチッタ川崎 2018年劇場鑑賞93本目






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 【ストーリー】
 北宇治高校吹奏楽部3年でオーボエ奏者のみぞれ(声・種崎敦美)とフルートの希美(東山奈央)。引っ込み思案のみぞれは1年生のときに吹奏楽部にさそってくれた希美が唯一の友達だった。一方、明るく元気な希美は下級生からも慕われ、いつも人の輪の中心にいた。

 コンクールの課題曲が「リズと青い鳥」に決まった。森の中に1人で暮らすリズ(本田望結)の前に現れた不思議な少女(本田二役)。実は少女はリズがかわいがっている青い鳥が変身した姿だった。その童話を元にした曲だが、2人はいつしか自分たちの関係をリズと少女になぞらえて、悩んでいく。

 【感想】
 内気で友達の少ない少女と、友人が多く周りからも恵まれている少女。けれども、人生というのは一筋縄ではいきません。どんな人でも悩みはあり、孤独な内面は外部から分かりません。希美の表情やみぞれへの態度があとからするとこういう意味があったのかとうならせられる脚本はお見事。

 さらに、学生時代の友情はそのときにどんなに濃密でも、意外と壊れるもの。喧嘩などなくても、新しい友達や進路といったありふれた日常のなかにも友情を壊す要因は潜んでいます。表面上は何もなく、いつもみぞれを引っ張るのが希美というふうにみえましたが、それは健全な友情なのかどうなのか。思春期ならではの心の揺れ動きが、何とも切なく伝わってきます。

 架空の童話である「リズと青い鳥」を登場させることで、2人に関係を悟らせるというアイデアもいい。アニメの表現ではいかにも名作アニメっぽい「リズと青い鳥」のシーンをみながら、虚構の「リズと青い鳥」、さらにそれを虚構だと知っているけどアニメにすぎないみぞれたち、そして、それを見る現実の僕たちとの三層構造で、物語の奥行きをささえます。

 それにしても青春とはなんと美しく、残酷なものなのか。終盤になって、これまでの積み重ねをいかしつつ、二人を取り巻く世界が一変する様子は息を呑むほど。それでも、人は生きていかないとならないのですよね。まだ17、18で残酷な現実に直面したのは、ある意味幸せなのかもしれません。

 京都アニメーションの美少女は、正直、どの子がどの作品か区別がつきにくいのですけど、とりあえず登場人物が美少女ばかりなのは目の保養になります。恋愛とか余計な場面をいれていないのもマル。時間ができたら、テレビアニメのほうもみてみたくなりました。
posted by 映画好きパパ at 07:27 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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