2018年04月26日

ダンガル きっと、つよくなる

 オリンピックでインド女子初のメダルを目指す父と娘のスポコンもの。世界的にヒットしたそうですが、父と娘の絆というのは洋の東西を問わず美しいものです。

 作品情報 2016年インド映画 監督:ニテーシュ・ティワーリ 出演:アーミル・カーン、ファーティマー・サナー・シャイク、サニャー・マルホートラ 上映時間:140分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズシャンテ 2018年劇場鑑賞94本目



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 【ストーリー】
 レスリングのインド大会で優勝したマハヴィル(アーミル・カーン)は貧しい小さな村の出身で、生活のためにオリンピックに出場できなかった。自分の夢を息子に託そうと思ったマハヴィルだが、生まれてくるのは女の子ばかり。ある日、小学生の長女ギータ(ザイラー・ワシーム)と妹のバビータ(スハーニー・バトナーガル)が喧嘩で男の子をボコボコにしたことをしったマハヴィルは、2人の娘を五輪に出場させようと決めた。

 次の日から、マハヴィルの鬼のような特訓が続いた。2人の娘は何度も挫折しかけたが、そのたびにマハヴィルの熱意に負けて、ストイックに練習を続けていった。周囲からは女の子がレスリングをするなんて、と異常者扱いされたが、2人はどんどん強くなり、とうとう国内大会で優勝し、インドのナショナルチームに選抜される。だが、代表チームで自由を与えられる代わりに、コーチ(ギリーシュ・クルカルニー)からは父親から教わったことはすべて忘れるよう命令される。

 【感想】
 「巨人の星」の星一徹のように自分の夢を子供に託すわがままな父親の話と思いきや、娘も親の気持ちに応えているのがよかったです。最初は娘たちも反発し、マハヴィルの妻ダーヤ(サークシー・タンワル)も難色を示します。走りにくいと父に文句を言えばズボンをはかされ、髪の毛はスポーツ刈りのように短くされて。トレーニングをしながら、父親に文句をえんえんという歌詞が流れるBGMもおかしかったです。

 それが、娘たちは友達から、普通の父親は娘をさっさと嫁にだせばいいと思っているのに、マハヴィルはちがう。マハヴィルのほうが娘の将来を考えているとききました。インド、しかも物語の舞台となっている貧しい農村部ではまだローティーンのうちから口減らしで娘たちは、顔をみたことのない相手と結婚させられます。それよりも女性が自分の手で将来をつかむというのは先進国では当たり前だけど、インドではまだまだ。だから、クライマックスでマハヴィルが娘たちにいう台詞や、娘たちが出て行った後も、マハヴィルが地元の女の子たちをでしにとっているシーンに重みを感じさせます。

 また、子供が親を乗り越えるとともに、親も成長するという親子の物語という視点もいい。ギータはナショナルチームで習った最新の戦法を自慢し、注意したマハヴィルとレスリングで対決する場面があります。都会に出た彼女にとって戦法だけでなく、父親に支配される田舎自体がうっとうしかったでしょう。しかし、そんな彼女も国際大会では負け続き。やがて、自分のトレーニングと父親の教えの両方の良さをとることを思いつくのです。

 クライマックスは、事実に即しているのでオリンピックでなく、コモンウェルズ大会でしたが、そこであるアクシデントが起きます。試合展開は予想通りにしても、アクシデントに父娘がどう対処したか。2人が成長して、ギータが父の夢をかなえつつも、自分の足で歩んでいる証拠にもなります。インドの国歌はしらなかったけど、流れたとき思わず荘厳な気持ちになりあした。

 冒頭、父娘以外はフィクションですと字幕がでるように、コーチのマハヴィルに対する嫌がらせとか、インド映画らしく泥臭く、実際にこんなことはおきていないでしょう。けれども、そうした物語的なスパイスも含めていかにもインド映画という感じ。アーミル・カーンは「きっと、うまくいく」「PK」で日本でもおなじみでしょうが、豪華絢爛歌と踊りというインド映画の定番は少ないのに、さすがはインド映画という作品にでているのが特徴ですね。それだからこそ、国際的に大ヒットしたのかもしれません。
posted by 映画好きパパ at 07:46 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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