2018年06月28日

オンリー・ザ・ブレイブ

 予告篇からしてスポコン系の感動ものを想像していたので、見終わって思いがけない展開にびっくりしました。アメリカでは有名な実話ですが、そのことをしらなければ予備知識なしにみたほうがよいでしょうね。

 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラー、ジェフ・ブリッジス 上映時間:134分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2018年劇場鑑賞143本目



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 【ストーリー】
 アリゾナ州プレスコット市の森林消防隊に、薬物中毒で保護観察中の若者ブレンダン(マイルズ・テラー)が入隊を希望してきた。彼女が妊娠し、家族を守るためにまっとうな職業につきたいというのだ。周囲の反対を押し切って、隊長のエリック(ジョシュ・ブローリン)は入隊を認め、ブレンダンは激しい訓練にもついてきた。

 一方、エリックは地方自治体の消防としては前例のない、権限をもった第一級の部隊、ホットショットに昇格するべく努力をしていた。数々の活躍をしたエリックたちは、グラニット・マウンテン・ホットショットとして認められ、修羅場を乗り越えたブレンダンもその一員になれた。やがて、未曽有の山火事が町を襲う。

 【感想】
 アメリカで被害が多発している山火事ですが、森林消防隊は通常の消火活動と違い、ホースで水をかけるのではなく、木を伐採して防火帯を作り、わざと火事を起こして延焼を防ぐということをします。山火事は回るのが早く、山の中は車も入れませんから、文字通り命がけの消火活動にあたります。

 新しい命ができたことで入隊を希望したブレンダンは、これまでの自堕落な生活と違い、人命や町を守るということで、彼女を説得しようという気持ちがあったのでしょう。実際、隊の活躍で町の歴史的な巨樹が守られたときは、ブレンダンも含めて新聞の1面を飾り、町のヒーローとしてたたえられました。幼い子供にとって、自分の父親がクズであるよりヒーローであるほうがどんなにうれしいか、危険をもかえりみず入隊したブレンダンの気持ちもわかります。

 一方、エリックは恋女房のアマンダ(ジェニファー・コネリー)の懇願にもかかわらず、子供を作ろうとしません。もし、子供ができた場合、守らなければならないのはそちらのほうが優先されてしまうという考えで、アマンダからは消火中毒とまでののしられます。けれども、万が一のことがあって残された家族に迷惑をかけたくないという気持ちとともに、リーダーとして部下の命を最優先にしなければならないという責任感もあり、この2人の家族への思いはなかなか考えさせられました。

 そこまでして恐ろしいのは山火事です。近年の温暖化による異常気象もあり山火事はどんどん広がり、山林だけでなく住宅にも被害が及んでいます。命知らずの彼らが必要なわけで、それがわかっているからこそ陽気で家族思いの隊員たちをみていると、職業に貴賤はないということではなく、彼らのような存在が僕らの普通の生活を支えているのだと頭を下げたくなりました。

 最新のSFX技術を駆使した山火事の再現シーン。象徴的な火だるまになったクマはあえて幻想的でリアルではないのですが、消火シーンでの火災は本当にすさまじく、実際にこういうのが多発している現実の恐ろしさを感じます。そして、それに立ち向かうニックたちの存在の心強さ。まさに男の中の男たちでした。実際のできごとを元にしていますが、どこまでが本当のことだったかわかりません。でも、クライマックスはあえて抑制的にしており、ジョセフ・コシンスキーの誠実さがつたわってきそうでした。
posted by 映画好きパパ at 07:45 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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