2018年07月25日

スウィンダラーズ

 ケチな詐欺師とエリート検事が手を組んで、巨悪を追い詰めようとする痛快エンタメ。似たようなシチュエーションは多いけど、詐欺師チームも含めて最後まで話の展開が転がるのが面白かった。

 作品情報 2017年韓国映画 監督:チャン・チャンウォン 出演:ヒョンビン、ユ・ジテ、ペ・ソンウ 上映時間:116分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:シネマート新宿 2018年劇場鑑賞167本目




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 【ストーリー】
 韓国中を騒然とさせた大物詐欺師チャン・ドゥチル(ホ・ソンテ)。死んだと思われていたが目撃情報が相次ぎ、元担当検事だったパク・ヒス(ヒョンビン)は行方を追おうと必死になる。エリート検事のパクだが、ソクトン(ペ・ソンウ)、チュンジャ(ナナ)、キム(アン・セハ)の詐欺師トリオを使って裏社会に食い込んでいく。

 一方、詐欺師を騙す詐欺師のファン・ジソン(ヒョンビン)は、ドゥチルに父親を殺され、復讐のために行方を追っていた。ジソンの存在をしったパクは、彼を脅してチームに引き入れ、ドゥチルの側近、クァク(パク・ソンウン)を詐欺にひっかけようとする。しかし、その裏では…

 【感想】
 詐欺師の騙し合いというのは日本でも中井貴一主演の「噓八百」がありましたし、フジテレビのドラマ「コンフィデンスマンJP」も記憶に新しいところ。けれども、標的がしょぼかったり、テンポがぬるかったりしてはまりませんでした。本作はさすが、韓国エンタメ。巨悪を相手に騙し合いが次々と繰り広げられます。

 冒頭、チャン・ドゥチルに庶民が騙されるシーンから始まりますが、個人的には金融商品の詐欺って、被害者も欲の皮が突っ張っている気がして、あまり同情しなかったのですね。ところが、ドゥチルのバックに、警察や検察すら動かせる大物議員がいることがわかってから面白くなります。敵が権力を握っているほど味方も燃えるというのは韓国エンタメの特徴であり、邦画では最近、こういう作品がほとんどみられないのは残念かも。

 自身の出世を狙うパクと、父親の復讐に萌えるジソン。検事と詐欺師。目的も立場も全然違う2人が、時には反目し、時には協力しながら、詐欺師トリオともども活躍する前半は、コンゲームのようで痛快でした。しかし、中盤から、結構予想外の展開が続いていきます。取り締まる側と取り締まられる側が協力するバディムービーは結構みていますが、へー、こういう展開に、とちょっとびっくり。

 また、かつてジソンに騙されて恨みを持つソクトンの策謀や、女の武器を使って標的をころりといかせるチュンジャの色気など、脇役もキャラがたっており、このチームが山あり谷ありを乗り越えて、ドゥチルにどう立ち向かうかもみものでした。猛暑のなか、すっきりしたければ、こういうエンタメもいいでしょうね。
posted by 映画好きパパ at 07:15 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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