2018年09月14日

寝ても覚めても

 東出昌大の二役で話題になりましたが、ヒロインの唐田えりかの自然体すぎる演技も本作にはぴったりでした。原作ありとはいえ、ラストは好みではなかったな。

 作品情報 2018年日本映画 監督:濱口竜介 出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史 上映時間:119分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2018年劇場鑑賞206本目 



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 【ストーリー】
 大坂の女子大生、泉谷朝子(唐田えりか)は、写真展で麦(ばく、東出昌大)という不思議な青年と出会う。あまりに自由に生きる彼に、親友の香代(伊藤沙莉)は「彼と付き合ったrあ不幸になる」と忠告するが、2人は恋仲になる。しかし、ある日買い物に出かけるといった麦は突然行方不明になり、朝子は一人取り残された。

 2年後、東京の喫茶店でバイトをしていた朝子は、麦そっくりの青年亮平(東出昌大)に出会って驚く。だが、麦と違い優しく平凡なサラリーマンだった。最初は亮平から逃げたが、東日本大震災のときに避難中であったのがきっかけで、二人は付き合うようになる。亮平の後輩の串橋(瀬戸康史)、朝子のルームメイト、マヤ(山下リオ)にも祝福され、同棲して穏やかな日々を過ごす朝子と亮平。だが、偶然再会した香代から、麦が人気モデルになっていることを知らされ…

 【感想】
 天才肌の麦と平凡なサラリーマンの亮平。まったく違った役とあり、演じやすかったのかもしれませんが、それぞれ東出昌大の特徴が出ており、ナチュラルな感じで見られました。さらに、唐田の演技をしているのかしていないのか、何を考えているのかまったく感じさせない不思議な存在感がうまい具合にマッチします。

 伊藤沙莉や瀬戸康史がこってりとした演技をする分、主役2人と明らかに空気が違い、その妙なミスマッチぶりが興味深い。猫も大活躍しますし。また、バイクの事故シーンを俯瞰でとって、傷つきながらもキスをしまくるという印象的なシーンが序盤から何回かあり、なかなか凝った撮影だと素人ながら感心しました。

 女心はわからないうえ、朝子の感情表現や麦の心情が今ひとつわからないので、彼女と麦がどれほど愛していたかがよくわからないのですが、妙に巧い人ではなくて、素を感じさせる主役コンビだったので、アテ書きのようにすら思えてしまいました。まあ、ストーリーについては美男美女が勝手にやってろというところもあるのだけど、震災被災地でのボランティアなど屋外ロケと、朝子とマヤの部屋での舞台劇のような台詞の応酬など、場面場面で描写が大きく代わり、最後までみせてくれました。寝ても覚めてもというタイトルも意味深ですしね。

 常識的に考えると朝子の行動というのは今ひとつ腑に落ちません。それでも、人間というのは十人十色の生き方があるし、人それぞれの愛し方があるからこれでよし、と思わせてしまうのは浜口監督と演者たちのアンサンブルが見事にはまったからにほかありません。何とはないけど愛おしい作品といえましょう。
posted by 映画好きパパ at 07:11 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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