2018年09月17日

500ページの夢の束

 子役は成長してからが難しいといわれますが、元名子役のダコタ・ファニングが、スタートレック好きの自閉症患者を演じきり、心がほっこりしました。

 作品情報 2017年アメリカ映画 監督:ベン・リューイン 出演:ダコタ・ファニング、トニ・コレット、アリス・イヴ 上映時間:93分 評価★★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2018年劇場鑑賞208本目 




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 【ストーリー】
 家族と離れてサンフランシスコ郊外の施設で暮らす自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は、スター・トレックの熱狂的なファン。スター・トレックの脚本家コンテストで優勝し、賞金で亡き母の家を取り戻し、姉のオードリー(アリス・イヴ)一家と再び暮らすのが夢だった。

 ところが、面会に来たオードリーから同居を断られ、施設長のスコッティ(トニ・コレット)の慰めもきかず、部屋に閉じこもってしまう。そのことがもとで、脚本を郵送するのを忘れてしまう。このままでは締め切り間に合わないと、ウエンディは長距離バスでロスの映画会社に脚本を届けに出発する。

 【感想】 
 自閉症で決まったことはできるけど、決められていないことや想像もつかないことが起きたらパニックに陥ってしまうウエンディ。長距離バスの乗り方も分からなければ、911(日本の110番)のかけ方もわかりません。それでも、500ページもの脚本を必死で書いて、それが自分の次の夢につながると信じて、恐怖をも抑えて旅にでる様子は、やはり人間はチャレンジというのが大切なのだと実感させられます。

 旅の途中では親切そうにみえた赤ちゃん連れの女性に財布を盗まれたり、ついてきた施設の犬とバスに乗ったら、途中で降ろされたりとトラブルも満載。それでも、アメリカの良さというのでしょうか、純粋なウェンディの旅を助けようとする人もあらわれて、人生捨てたもんじゃないと思わせます。現実だったら、こんな美人が一人でうろついていたら事件に巻き込まれても不思議ではないけど、そこは映画ですものね。

 一方、スコッティとオードリーもウェンディを必死に探します。ときにいらつくことがあっても2人ともウェンディのことを思っていることには変わりません。この2人の愛情の思いが痛いほど伝わってきて、ウェンディの旅が無事終わることを祈りました。実は、ウェンディは結構、頭の回転が速く、自力でピンチを切り抜けることもしばしばあるのです。そして冒険の旅を通じてスコッティとオードリーも単に障害者として可哀想とあつかうのでなく、一人の自立できる女性としてウェンディのことを考えるようになります。このへんもアメリカらしい。

 何よりアメリカらしいのはスター・トレックおたくの存在。スコッティは「スター・ウォーズ」と「スター・トレック」を勘違いして息子のサム(リヴァー・アレクサンダー)にあきれられます。それでもこのことがきっかけで、反抗期だったサムとの仲も改善されていきます。さらに、旅で出会う人にもスター・トレックおたくがいて、なんともいえません。現代は「PLEASE STAND BY」で、これはパニックに陥ったウェンディが唱える、「落ち着きなさい」という意味なんだけど、スター・トレックにも出てくるセリフだそうで、また、アリス・イヴは映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」に出演していたりと、スター・トレックファンならより楽しめそうです。
posted by 映画好きパパ at 06:55 | Comment(0) | 2018年に見た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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